9月のU―18W杯(沖縄)で準優勝した高校日本代表のチームスタッフが18日、大阪市内で総括会議を行った。

 日本代表は今大会、開幕8連勝と前年王者の強さを見せたものの、決勝で米国に敗れて連覇とはならず。

監督を務めた小倉全由氏は、「力のあるピッチャーでしたから、もっとセーフティー(バント)をやったりとかピッチャーを動かしたり、そういうことができたんじゃないかという反省があった」とした上で、「国内でやるプレッシャーの中で、でも、沖縄でやれてよかったなという思いでゲームをさせてもらった。選手が監督をカバーしてくれた。負けはしましたけど、選手たちに感謝して終わった試合でした」と総括した。

 バトンを託されたのは、2019年夏の甲子園で履正社を日本一に導いた岡田龍生氏(現東洋大姫路監督)。この日は小倉氏らと選手選考のポイントなどについて意見を交換し、「投手も球が速くなり、なかなか長打が出ない、ヒットの数が少なくても点を取ることを考えたとき、やはり走力ある選手、そういうスピードが大事だと感じた」とチーム構想を披露した。また、「技術的スピードだけではなく、攻守交代の全力疾走、凡打でも全力で走るといった姿勢を出す、それが勝負につながるんだということも含めて選手に伝えていきたい。トータル的なスピードを考えている」とアジア制覇、世界一へ意気込んだ。

▽第32回U―18W杯日本代表メンバー

◇投手 

石垣元気(健大高崎)

下重賢慎(健大高崎)

坂本慎太郎(関東第一)

奥村頼人(横浜)

西村一毅(京都国際)

中野大虎(大阪桐蔭

森下翔太(創成館)

早瀬朔(神村学園)

末吉良丞(沖縄尚学)

◇捕手

大栄利哉(学法石川)

横山悠(山梨学院)

藤森海斗(明徳義塾)

◇内野手

奥村凌大(横浜)

為永皓(横浜)

岡部飛雄馬(敦賀気比)

辻琉沙(履正社)

高畑知季(東洋大姫路)

今岡拓夢(神村学園)

◇外野手

阿部葉太(横浜)

川口蒼旺(神戸国際大付)

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