三菱重工は19日、同社のEast硬式野球部とWest硬式野球部を統括するGMの交代を発表した。2024年に三菱重工Eastを第95回都市対抗大会初優勝に導いた大川広誉GMが退任し、26年シーズンからは、中根慎一郎氏が新GMに就任することになった。

 慶大OBの大川氏は21年にGMへ就任すると、広島、神戸・高砂、名古屋、横浜の4チームを統合し、East・Westの東西2チーム体制への再編を主導した。退任に際して「GMという仕事は重責でしたが、“East”と“West”という新しく生まれたチームが年々成長していく姿を見るのが最大の喜びでした」とのコメントを寄せた。

 中根氏は中京大中京(愛知)のエース左腕として2001年の明治神宮大会では4強進出。2002年のセンバツ大会に出場した。

 慶大進学後は1年秋からリーグ戦に登板。2年秋にはリーグVに貢献し、3年春には3勝をマークした。卒業後は三菱重工名古屋でプレー。1年目の日本選手権では準Vに貢献し、優秀選手賞に輝いた。

 21年12月、慶大助監督に就任後は投手陣の強化に尽力。24年まで堀井哲也監督をサポートし、外丸東真(4年=前橋育英)や渡辺和大(3年=高松商)らが頭角を現した。

 中根氏はGM就任に「身の引き締まる思いです。大川GMが築かれた確かな基盤と歩みを継承しつつ、新たなチャレンジを恐れず、両チームの勝利とスポーツ活動を通じて三菱重工グループの企業価値の向上に尽力してまいります」とのコメントを発表した。

慶大助監督時代は、選手たちの兄貴分として高い人望を誇った中根氏。その手腕に注目が集まる。

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