巨人女子チームが20日、「共立メンテナンス presents 女子野球Gタウン杯」で優勝した。女子野球界では珍しい有料興行として開催され、エイジェック女子硬式野球部、埼玉西武ライオンズ・レディースと総当たりで対戦。

第1試合の西武戦で7―0で勝利、エイジェック戦で敗戦も全チームが1勝1敗で、得失点差で頂点に輝いた。

 26年に発足する米女子プロ野球リーグ(WPBL)のドラフト会議で全体95位で指名された島野愛友利投手(21)は、巨人のユニホームを着ての最終戦。西武戦で2ラン放ち「この日に合わせてきたし、しっかり結果を出せてよかった」と笑顔を見せた。巨人では主に打者としてプレーしたが米国では投手も挑戦する予定。二刀流へ向け「両立させたい以上にやっていて楽しい。そこは追い求めながら必要とされる選手になりたい」と未来を思い描いた。

 西武戦では清水美佑投手(27)がノーヒットノーランを達成。宮本和知監督(61)は「僕は世界一のピッチャーだと思っている。ファンが満足する試合ができてうれしく思う」と称賛。「女子野球のプロ化への第一歩として、温かいファンの皆さんが背中を押してくれたような感じがした一日でした。今後こういった試合を多くできるように」とさらなる発展を願った。

 〇…佐々木秋羽(しゅう)内野手(19)は花巻東の監督である父・洋氏とソフトバンクにドラフト1位で指名された兄・麟太郎内野手(米スタンフォード大)が見守る中、第1試合で代打出場。

第1打席では空振り三振に倒れ、第2打席では適時打となる遊撃内野安打をマークした。「小さい頃から父は試合を見に来てくれる回数が少なかった。(今日は)見に来てくれてすごくうれしかった」と笑顔を見せ「思うような結果は出なかったんですけど、もっと頑張りたいです」と飛躍を誓った。

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