◆第70回有馬記念・G1(12月28日、中山競馬場・芝2500メートル)=12月23日、美浦トレセン

 コスモキュランダ(牡4歳、美浦・加藤士津八厩舎、父アルアイン)は、札幌記念(10着)、オールカマー(8着)、天皇賞・秋(12着)、ジャパンCと(9着)と8月から休養を挟まず連戦中。近2戦はG1でタフなレースを経験し状態面は気になるところだが、むしろますます好調と言った様子だ。

 この日は坂路を62秒7―15秒2で駆け上がったのち、ダートコースで調整。体の張りもよく、気性面からも疲れは感じられない。担当の佐藤助手も「ジャパンC後は1週間休んで乗り出しましたが、すごく元気です。回復力、スタミナが他の馬よりありますね。少し持っていかれそうになるくらいだし、動きも良くなっていますよ」と声を弾ませる。

 前走の馬体重は過去最高の522キロだが、同助手は「腹回りはしぼれてきたし、トモ(後肢)がしっかりしてそこに筋肉が付いてきたからだと思います」と成長を実感。「(同厩舎攻め専の)伊藤さんがおっしゃるように完成形に近づいていると思います。ゲートの出もだいぶ良くなっていますし、コーナリングも問題ありません。得意の中山ですし、相手は強いけどチャンスはあると思います」と言葉に力を込めた。

編集部おすすめ