ホワイトソックスと2年3400万ドル(約53億7200万円)で契約を結んだ村上宗隆内野手(25)が22日(日本時間23日)、シカゴの本拠地・レートフィールドで入団会見を行った。3年連続100敗以上と低迷するホ軍入団の理由を「僕の人生のスタートのような気持ちになれた」と告白。

2年連続最下位から2年連続リーグ制覇を達成したヤクルト時代と重ね合わせた。また、来年3月の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への出場も明言した。

 村上の侍魂は本物だった。来年3月のWBC出場について問われると、きっぱり言った。「出ることは決まっているというか、僕の気持ちの中では出たいと思っているので、そこに揺るぎはない。元々WBC(出場を)前提で(契約を)考えていた」。侍ジャパンの井端監督も招集の意向を示しており、事実上の出場内定となった。

 WBCは移籍先を選ぶ上で外せない条件の一つだった。WソックスのゲッツGMは「WBC出場は契約の条件だった」と明かし、「彼の人となりを示す上で、それ(WBC)がとても重要であると理解している。そして、ムネの最大の魅力は、日本で愛され、応援されていること。我々には何の心配もない」と快く送り出すと明言した。

 開幕直前の大会出場。

23年に吉田(Rソックス)が出場した例はあるが、米1年目は新天地での環境やチームへの適応を優先させ、数週間の離脱を避けてWBC出場を回避するケースが大半だった。それでも村上は「野球を一緒にやれば自然と溶け込めると思うし、WBCに出たいと思っているので、そこは問題なくいける」と連覇への思いを口にした。

 4番として期待された23年大会は不振に苦しみ、4番から外れたが、準決勝のメキシコ戦でサヨナラ打を放ち、決勝の米国戦では本塁打。井端監督の信頼も厚く、同じくメジャー移籍を目指している岡本と一、三塁を託す構想を描く。21年東京五輪金メダル、23年WBC制覇を知る村上が、大和魂を胸に連覇へ挑む。

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