◆第20回阪神C・G2(12月27日、阪神競馬場・芝1400メートル)追い切り=12月24日、栗東トレセン

 阪神Cの連覇を狙うナムラクレア(牝6歳、栗東・長谷川浩大厩舎、ミッキーアイル)がパワフルに栗東・坂路を駆け上がった。前夜からの雨で重くなった馬場を苦にすることもなく、53秒4―11秒9。

坂路でラスト1ハロン12秒を切ったのはこの日、わずか2頭でさすがの脚力を見せつけた。「先週で馬は出来ている。手前を替えてからはいい走りでしたし、言うことありません」と長谷川調教師は好仕上がりに胸を張った。

 前走のスプリンターズSでは前残りの展開に泣いたが、メンバー最速32秒7の末脚で差し込み3着。昨年の京都から阪神へのコース替わりとなるが、ファンタジーS、報知杯FRで2着の実績もあり「問題ないと思う」とトレーナー。牝馬初の5年連続平地重賞制覇のかかる一戦を制し、ラストランとなる来春の高松宮記念(3月29日、中京)へ弾みをつける。

(戸田 和彦)

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