◆第20回阪神C・G2(12月27日、阪神競馬場・芝1400メートル、良)

 今年の阪神でのラスト重賞は16頭で争われ、断然1番人気のナムラクレア(牝6歳、栗東・長谷川浩大厩舎、父ミッキーアイル)は、クリストフ・ルメール騎手の手綱で最後の直線では強烈な末脚で追い上げたが、ルガル(鮫島克駿騎手)との首の上げ下げでわずかに届かず鼻差2着だった。

 キンシャサノキセキ(09、10年)、サンカルロ(11、12年)、リアルインパクト(13、14年)に続く4頭目の連覇と、牝馬初の5年連続での平地重賞Vを狙ったがかなわなかった。

悲願のG1取りがかかる来春の高松宮記念(3月29日、中京)でのラストランを予定している。

 クリストフ・ルメール騎手も自身の持つ記録を更新する当レース最多の4勝目はお預けとなった。

 勝ったルガル(牡5歳、栗東・杉山晴紀厩舎、父ドゥラメンテ)は3番人気で、勝ちタイムは1分19秒0。21年阪急杯でレシステンシアが記録した1分19秒2を更新するコースレコードだった。

 3着は4番人気で団野大成騎手騎乗のフォーチュンタイム(牡4歳、栗東・吉岡辰弥厩舎、父グレーターロンドン)が入った。

 クリストフ・ルメール騎手(ナムラクレア=2着)「ペースが速くて忙しかったですね。内にモタれるところもあったし、リズムも良くなかった。最後は能力で、直線で加速してくれました。勝った馬はG1馬ですからね。惜しかった」

 団野大成騎手(フォーチュンタイム=3着)「相手が悪かったですね。前2頭は実績馬。初めてのG2だったけど、位置取りの差だけで最後はよく頑張っていました」

 吉村誠之助騎手(グレイイングリーン=4着)「いい内容で走っていました。

レコード決着のなかで、この着順ですからね。よく頑張っています」

 川又賢治騎手(エイシンフェンサー=5着)「いい走りをしていましたし、やっと本来の走りに戻ってきたんじゃないかという段階。精神力が強いし、これから頑張ってくれると思います」

 内田博幸騎手(ヨシノイースター=6着)「内枠だったので、リズム良く行こうと思いました。1ハロン延びていいポジションにいたし、うまく前も開いて、じりじり踏ん張ったんですけどね。年齢を考えればよく頑張っています」

 クリスチャン・デムーロ騎手(ダノンマッキンリー=7着)「後ろからという形でしたが、馬場が前有利の硬い馬場。いい感じで追い込んできましたが、前の馬との差を縮められませんでした」

 西塚洸二騎手(アスクワンタイム=8着)「収穫はありました。最後まで頑張りましたが、時計がかなり速かったですね。時計のかかる馬場の方がいいのかなと思います」

 横山和生騎手(ミッキーゴージャス=9着)「流れに乗りきれなかったです」

 高杉吏麒騎手(シュタールヴィント=10着)「ポジションは良かったけど、少し気が悪かったです」

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