◆第42回ホープフルS・G1(12月27日、中山・芝2000メートル、良)

 17年にG1に昇格した2歳戦は牡馬16頭立てで争われ、2番人気で北村友一騎手騎乗のジャスティンビスタ(栗東・吉岡辰弥厩舎、父サートゥルナーリア)は、後方から末脚を伸ばしたが、8着までだった。新馬、京都2歳Sに続く無傷3連勝でのG1初制覇を狙ったが、初黒星となった。

北村友騎手は昨年のクロワデュノールに続く連覇、吉岡調教師は朝日杯FS(カヴァレリッツォ)に続く2歳G12週連続制覇が懸かっていた。

 勝ったのは、7番人気で松山弘平騎手騎乗のロブチェン(栗東・杉山晴紀厩舎、父ワールドプレミア)。ゴール前で差し切って、無傷2連勝でG1初制覇を飾った。17年のG1昇格後、1戦1勝馬の制覇は初めて。新種牡馬のワールドプレミア産駒初のG1制覇となった。勝ち時計は、2分1秒0。

 2着は4番人気のフォルテアンジェロ(トム・マーカンド騎手)、3着は9番人気のアスクエジンバラ(岩田康誠騎手)だった。

  北村友一騎手(ジャスティンビスタ=8着)「気難しさをレース前から少し出していて、ゲートも出て行けなかった。1コーナーでも出せずにポジションが悪くなってしまいました。早めに動かして並びかけていければと思っていたのですが、そういう器用な競馬もできませんでした。気難しさが解消してくれたらと思います」

 横山武史騎手(テーオーアルアイン=9着)「すごくスタートセンスが良く、楽にハナを取ることができました。思い描いた競馬でしたし、ペースも落とせたので、すごく雰囲気良く4コーナーを回っていきましたが、最後は疲れてしまいました。

最後の脚が鈍くなる部分はありますが、レースセンスはありますし、とても乗りやすくていい馬だと思います」

 プーシャン騎手(ノチェセラーダ=10着)「ゲートを出てバランスを取るのに少し時間がかかりました。その後は上位陣のそばのいいポジションで運べましたね。ただ、直線に入って手応えがなかったです。それでも乗った背中は重賞級。今後の成長を待つといいのではないでしょうか」

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