有馬記念は、秋シーズンを通しての余力が結果を大きく左右する一戦だ。すでに秋のG1を複数使ってきた馬よりも、間隔にゆとりを持って臨める馬の方が、最後の踏ん張りを利かせやすい。

 加えて見逃せないのが、生産背景のデータ。2018年以降、有馬記念はノーザンファーム生産馬が7連勝中。年末の大舞台で結果を出すための調整力の高さが、数字にも表れている。

 注目したいのは、今秋をセントライト記念→天皇賞・秋というローテーションで進んできた3歳馬ミュージアムマイル。天皇賞・秋から有馬記念へ向かった3歳のノーザンファーム系の育成馬は、サートゥルナーリア、エフフォーリア、イクイノックスと、いずれも好走してきた実績がある。

 ノーザンファーム自慢の調整力に加え、3歳馬ならではの斤量利も味方する。

 余力、ローテ、生産背景――。有馬記念で好走するための条件は、すべて整っている。

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