◆第75回中山金杯・G3(1月4日、中山競馬場・芝2000メートル)

 前走の新潟牝馬Sを勝利したカネラフィーナ(牝3歳、美浦・手塚貴久厩舎、父フランケル)は、抽選対象だった秋華賞で無念の除外。当時、1週前追い切りに騎乗した石川裕紀人騎手が手応えを感じ、「とりあえず入ってもらいたい」と“何とかG1出走を”と願っていた姿が忘れられない。

 24年11月の2歳未勝利から前走まで破竹の4連勝。前走時に鞍上は「春と比べてエンジンがしっかりしてきた。充実してきている」と夏を越しての成長を実感。その好感触から3勝クラスを飛び越えて、リステッドを勝ったことに何も驚きはなかった。

 どれくらいのハンデで出られるかがカギになるが、今の勢いがあれば、あっさりと牡馬を倒してしまうのではないかという期待が上回る。完全飛躍の年にするべく、まずは好発進を決めたいところだ。(浅子 祐貴)

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