12月27日は2歳G1のホープフルSが行われ、7番人気の伏兵ロブチェンが勝利。内めの4番枠をフルに生かしてロスなくコーナーを回り、直線で一瞬スペースができるとすぐさま進路を外へ。

操縦性の高さだけでなく、ムチが入ってからの瞬発力も素晴らしかった。

 17年のG1昇格後のホープフルS勝ち馬は、すべて前走がオープンからの転戦だった。新馬を勝って臨んだ1戦1勝馬は、のべ16頭の出走で馬券圏内に入ったことすらなかった。キャリアを積んだ馬が優位の2歳中距離王決定戦。それをデビューから2か月も満たないうちに制したのだから驚きだ。

 19年の菊花賞、21年の天皇賞・春を勝った父ワールドプレミアは、産駒の重賞初出走でV。初年度産駒からいきなりG1馬を出した。父子ともに、将来への希望に満ちあふれる勝利となった。

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