大阪桐蔭から青学大で主将。巨人・泉口と同じ経歴を持つ藤原は、その足跡を追うように、社会人でステップアップする道を選んだ。

 「成績をトータルで考えて、(プロは)まだ早いと。課題の長打力を身に付け、1年目から『プロに行けるな』と思わせるような成績を残したい」。その決意には、アマ球界の最高峰で野球と向き合ってきたプライドがうかがえる。

 走攻守3拍子そろう両打ちの二塁手。今秋のリーグ戦では打率3割4分とキャリアハイの数字を残し、リーグ戦6連覇の偉業に貢献。大学のラストシーズンで初めてベストナインに選出されたキャリアも泉口と重なる。

 「(泉口さんは)一つの目標になる存在。生意気ですが、誇らしいです。自分も同じ道で行きたい」。スイッチという泉口にはない武器を名門・日本生命で磨き上げ、プロへの道を切り開く。(浜木 俊介)

 ◆藤原 夏暉(ふじわら・なつき)2003年7月10日、大阪府生まれ。22歳。

大阪桐蔭では3年時に背番号6で春夏連続で甲子園に出場。青学大では1年春からリーグ戦に出場し、同秋から二塁のレギュラーに。通算88試合で打率2割3分5厘、3本塁打、17打点。177センチ、80キロ。右投両打。

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