巨人の石塚裕惺内野手(19)が4日、今年の漢字に「掴」を設定した。1年目の昨季は2軍で打率3割2分7厘の好成績を残し、1軍ではプロ初安打を記録。

迷わず色紙にペンを走らせると、「巡ってきたチャンスをものにできるようにという意味で」と「開幕1軍とレギュラー獲得」へ強い思いを口にした。

 高卒2年目だが、遠慮はない。「やっぱりレギュラーで出たいという思いがある」と目指すのは定位置奪取だけだ。昨季、主に守った遊撃にはゴールデン・グラブ賞とベストナインを獲得した泉口が君臨するが、阿部監督はレギュラー白紙を明言。石塚には遊撃に挑戦させる方針を示しており、実績、実力ともに十分な泉口に挑む形となる。契約更改では球団から「三塁でも出られる準備を」と話があったことを明かしており、空いたポジションはどこでも全力で掴(つか)みに行く構えだ。

 昨季は9月に初めて1軍に昇格。出場9試合は全て途中出場だったが、チームがCS第1ステージ・DeNA戦(横浜)で敗退するまで1軍に同行した。「感覚とか、いろいろな方に話を聞いたりして引き出しが増えた1年でした」と充実感たっぷりに振り返る。レギュラーを張る先輩のプレーを間近で見た日々は忘れられない。「それをより確実に自分のものにできるような1年にしたい」と貴重な経験を生かしていく。

 高卒2年目で開幕スタメンまで掴めば、球団では坂崎一彦、王貞治松井秀喜坂本勇人に次いで5人目の快挙となる。

大事なこととして挙げたのは準備。「1軍の舞台では、メンタル的な部分とか、行けと言われた時に行けるような準備がすごく大事になってくると思う」と見据えた。就寝前には入眠を促す音が流れるアプリを使用するなどグラウンド外でも野球ファーストを心がけ、戦力として自覚が増す今季。一気にチームの中心選手へと駆け上がる。(臼井 恭香)

【記録メモ】巨人で高卒2年目までに開幕戦にスタメン出場したのは(順は打順、Pはポジション、年は年数)

年度  順 P= 打者  年[安][本]

57年(6)右=坂崎一彦〈2〉0  -

59年(7)一=王 貞治〈1〉0  -

94年(3)右=松井秀喜〈2〉3  2

08年(8)二=坂本勇人〈2〉0  -

(坂本は二塁から遊撃で出場)

 高卒新人で唯一出場した王をはじめ過去4人。安打を放ったのは、2本塁打を含む3安打、5打点の松井だけだ。

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