西武からポスティングシステムでアストロズ入りが決まった今井達也投手(27)が5日(日本時間6日)、米テキサス州ヒューストンの本拠地・ダイキンパーク内で入団会見を行った。

 西武で23年から3年連続10勝をマーク。

25年は24登板で10勝5敗、防御率1・92という好成績を残してメジャーへ挑戦することを決断した。米球界でも高い評価を受け、3年総額5400万ドル(約85億円)で契約合意。オプトアウト(契約破棄条項)がつき、出来高を含めると3年で最大6300万ドル(約99億円)という契約になった。背番号は「45」。前日4日(同5日)にはヒューストンで行われたNFLの試合を観戦して大型ビジョンで紹介され、大歓声を浴びていた。

 この日の入団会見ではまず英語で「What’s Up H-town? I’m Tatsuya Imai. I am ready to chase a world championship. Let’s go Houston! Thank you so much」(元気か、ヒューストン? 私は今井達也です。ワールドチャンピオンを目指す準備はできています。さぁ行くぞ、ヒューストン! ありがとう)とあいさつ。その後の一問一答は以下の通り。

 ―アストロズは日本人選手を獲得したことがあまりないが、そんなチームで成績を残す楽しみは。

 「もちろんワールドチャンピオン目指して、飛行機12時間も乗っていたので、もちろんそのつもりでいます」

 ―アストロズを選んだ理由は。

 「もちろんたくさんオファーを頂きましたけど、その中で一番評価していただいた。

ぼくをこのチームで優勝したい、ワールドチャンピオンになりたいという気持ちに一番させてくれたチームだった」

 ―日本から来て一番難しいと思っていることは。

 「投球間隔も短いですし、(国内の)時差は日本はないので、そういうところの対応は1年目大変だと思いますけど、いろんなことを勉強して、慣れて、1日でも早くチームに溶け込めるようにしたい」

 ―ヒューストンは食事が有名だが何を食べたか。

 「昨晩、ホテルのレストランで、ラムチョップを食べたけど、今まであまり挑戦したことがない肉だったけど、毎日でも食べたいと思いました」

 ―どのタイミングでMLBに行きたいと思ったか。

 「ボラス社と契約したのが、5年前くらい。それまではメジャーは全く意識もしていなかった。そこでもしかしたらと。もう少し自分の可能性を信じて、頑張ってみようかなと思ったのがきっかけ」

 ―アストロズでプレーした松井稼頭央は西武の監督だったが報告は。

 「正直ちょっと、一昨年のシーズンの途中でチームを離れる形に稼頭央さんがなっちゃったので、それ以降ちょっとたまに球場に来て、たまにあいさつをするくらいで、ちょっと今は連絡をとれていない状況。もし稼頭央さんがヒューストンに来ていただけるのならすごくうれしい。彼はゴルフが好きなので、多分ゴルフをしにくる可能性の方が高いかなと思います」

 ―負けず嫌いな性格はどこからきているのか。

 「小学校から野球を始めて、とにかく誰よりもボールを遠くに投げたいとか、誰よりも速い球を投げたいというのは、小学校の時からあった。ライオンズに入ってからも、それが大きくなって、それがどんどん勝ちたいという気持ちにつながってきていると思う。

小学校の頃から負けず嫌いだなというのは、自分でも感じていた」

 ―菊池雄星がヒューストンを気に入ったとボラスが言っていたが連絡は。

 「(雄星が)メジャーに来られてからはあまり連絡することはなかったけど、実際にアストロズと契約が決まった時にはSNSで『おめでとう』と言ってくれたり、『僕もヒューストンにいたことがあるので、分からないことがあったらいつでも聞いてくれ』と言ってくれたので、本当に心強い先輩です」

 ―明るい性格の印象だが。

 「とにかくなんでも楽しみたいというのがモットーなので。もちろん野球も楽しみたいですし、せっかくヒューストンの地にこられたので、ファンの方たちともたくさん交流して楽しみたいですし、いろんな方と出会って、色んな方に支えてもらって、サポートしてもらって、今ここにいる。そういうところも含めて、いろんなことに挑戦することも好き。そういう性格です」

 ―WBCに出場する予定は。

 「今のところ、出る予定はないです」

 ―ヒューストンではあだ名をつけたがる人が多いが、ひとつ頭に浮かぶのが「ラーメン・タツヤ」だがどう?

 「ラーメンがどこから来たか分からないですけど、もちろんチームメート、チームスタッフ含めてファンの方も親しみやすいように、呼びやすいように呼んでいただければ、どういうあだ名をつけていただいても構わない(笑)」

 ―新しいチームメートと連絡はとったか。

 「今朝起きてインスタグラムを開いたらジョシュ・ヘイダー投手がフォローしてくださって、メッセージしてくれた。『ようこそヒューストンへ』というかんじでメッセージをくれて、『困ったときはいつでも電話してくれ』と、電話番号まで送ってくれた。160キロくらいで。なので、160キロくらいで返したいなと思いました(笑)」

 ―交渉期限ギリギリまで決まらなかったが心境は。

 「正直不安もあった。

本当にメジャーでプレーできるのかと、契約が決まるまでは正直不安もあった。寝られない日もたくさんあった。最初ロサンゼルスでオファーを待っているときは、もちろんこっちに来てスコットとも会えて、ボラスの本社も足を運べた。こっちのアメリカにいるボラス社のスタッフの方も温かく迎えてくれた。オファーを待っている間も『絶対大丈夫』と、いつもサポートしてくれた。それを信じてオファーを待つだけだった。本当にアストロズからお話を頂いて、契約できた瞬間は、もちろんポスティングを承認してくださった西武ライオンズだったり、シーズン中どんなときも味方でいてくれた家族のみんなだったり、もちろん交渉にあたってサポートしてくださったボラス社のスコットはじめみんなにも感謝したい。そういう方のためにもワールドチャンピオンを目指して頑張りたい」

 ―背番号45を選んだ理由について。

 「(西武時代の)48番が空いていなかったというのもありますけど、ぼくが目標にするというか、こういうピッチャーになりたいな、こういう選手くらいになりたいなというのがゲリット・コール投手(ヤンキース)とザック・ウィーラー投手(フィリーズ)なので、偶然にもお二方とも背番号45番ということもあったので、そういう選手に肩を並べるくらいの選手を目指したいなということで選ばせていただきました」

 ―WBCに出る予定ない理由は。

 「忙しいと言うだけ。とにかく1年目なので家族のこともある。優先順位というか、もちろん家族の安全も守らないといけない。

そういうものを優先して、今回は出る方向ではないという形です」

 ―貫いていきたい自分の武器は。

 「(代理人の)スコットにもよく『日本でやってきたことは変わらずやってくれ』、『タツヤのままでいてくれ』と言われた。僕は実績もあまりないですし、もちろんメジャー経験もない立場なので、失うものはない。とにかくチャレンジャー。とにかく失うものは本当に何もないので、ただただ、たくさんいいバッターに攻めて、攻めて強気でいけるピッチングが持ち味だと思っている。そういうピッチングをヒューストンのファンの方にお見せできればと思っています」

編集部おすすめ