今年のドラフト戦線も逸材がそろう。高校生の目玉は昨春センバツV、夏の甲子園8強に導いた横浜の最速154キロ右腕・織田翔希(2年)だ。

スカウト陣の熱視線が注がれる。

* * *

 松坂大輔涌井秀章ら球界を代表する右腕を輩出してきた名門・横浜。織田はその系譜を継ぐ“新怪物”として、スカウト陣から高い評価を得ている。既にMLB6球団が同校へ視察済み。注目度は増す一方だが「エースとして、織田が投げたら勝てる存在になるのが一番」と目前の勝利に集中し、野球道を突き進む。

 昨年は3年生左腕・奥村頼人と左右二枚看板でセンバツV、夏の甲子園8強に貢献。夏は聖地で2完封し、評価を決定的にした。大橋ボクシングジムの大橋秀行会長(60)が横浜OBで、村田浩明監督(39)と親交が深いことから、“モンスター”井上尚弥(32)のスパーリングを見学する機会に恵まれた。「異世界です。張り詰めた空気が本当にすごくて…。勉強になりました」。勝負の世界で生きる者として、闘争心の大切さを胸に刻んだ。

 昨秋ドラフト。兄貴分と慕う奥村頼のロッテ3位指名に心を熱くした。「名前が呼ばれた瞬間、めちゃくちゃうれしかったです。お菓子のトッポをもらいました」。今秋は1位候補として運命の日を迎えるが、織田は首を横に振った。

 「いや、全くそんなことないのにって。結果を残して、勝ってこそ、そう言われるのが筋。自分は秋、負けた身ですから」。昨秋関東大会は8強止まり。センバツ出場は当落線上だけに、謙虚に足元を見つめる。

 村田監督は「まだまだ伸びしろしかない。横浜高校歴代1位と言われるぐらいの投手にしたい。

日本を代表するような投手になってほしい」と“レジェンド超え”に期待を込めた。「本当にやるしかない。自分の人生が大きく変わる年。後悔のない年にしたい」と織田。挑戦の1年が幕を開けた。(加藤 弘士)

 ◆織田 翔希(おだ・しょうき)2008年6月3日、北九州市生まれ。17歳。足立小1年で野球を始め、3年から投手。足立中では軟式野球部で143キロを計測し、全国大会出場。横浜では1年春の県大会からベンチ入り。同秋の明治神宮大会準々決勝で明徳義塾を2安打完封。昨夏の甲子園で2完封するなど、甲子園通算6勝。

185センチ、78キロ。右投右打。

編集部おすすめ