「浦学のジャッジ」こと巨人のドラフト6位・藤井健翔内野手(18)=浦和学院=が8日、G球場で気合満点の初練習を行った。ヤンキースの主砲にも例えられる大器は、新人自主練習初日にパンチパーマ風の“ジャッジヘア”で登場し、居残りマシン打撃で快音を連発。

昨秋の測定では、球界トップクラスに相当する打球速度172・2キロをマークしていたことを明かした。高校通算35本塁打の大砲が、パワーとキャラクターで早くも存在感を示した。

 G球場がざわついた。新人自主練習初日。緊張気味で室内に現れたルーキー11人の中に、ド迫力の18歳・藤井がいた。181センチ、96キロの体格と両サイドを刈り上げた髪形に、先輩たちから「威圧感ある」「年上かと思った」と声が漏れる。「気合で本当はパンチパーマにしたかったんですけど、さすがに言われる(注意される)かなと…。」。異名の由来となったジャッジを思わせるヘアは「意識していないですけど好みが似ていたんですかね」と初々しく笑った。

 何もかもが超高校級だった。居残りマシン打撃では「硬くて好きなんです」と米国製のバットを握り、約2時間、すさまじい速さの打球をネットに突き刺し続けた。昨秋に米国メーカー・marucci(マルーチ)の都内の施設で行った測定では、マシン打撃で打球速度107マイル(約172・2キロ)をマーク。これは今オフにメジャー挑戦した岡本、村上らNPBトップクラスに匹敵し、平均170キロ台とされる本家・ジャッジに迫る数値だ。

 浦和学院時代は「一生(ひたすら)、腕立てと懸垂をやっていました」。自重トレのみで体を作り、推定140メートル弾を含む通算35発だ。プロで初挑戦するウェートトレに「まず器具をほぼ触ったことがない。楽しみです」と無限大の伸びしろを秘める。

 取材中は座右の銘だという「気合」を10連発。まずは13日から始まる新人合同自主トレに向けて準備を進めていく。「誰にも負けたくない。負けたくないから、気合なんです」。浦学のジャッジから日本のジャッジへ―。大物感たっぷりにプロ野球人生をスタートさせた。(内田 拓希)

 ◆藤井健翔アラカルト

 ▽生まれ 岡山・倉敷市

 ▽サイズ&投打 181センチ、96キロ。右投右打

 ▽球歴 小学1年でソフトボールを始め、中学ではヤングMAKIBIクラブで捕手。

浦和学院では2年春に初めてベンチ入り。昨夏の埼玉大会は「4番・三塁」で出場も3回戦敗退。高校通算35本塁打

 ▽母の好きな料理 茶わん蒸しやコロッケなど。「どこのお店よりもおいしい」

 ▽巨人愛 小学時代に購入した阿部監督のタオルマフラーとリストバンド、坂本のリストバンドを前日7日の入寮時に持参。小学1、2年の頃は阿部監督のユニホームを着て公園で練習していた

 ◆主な強打者の打球速度

 ▽大谷翔平ドジャース) 昨年9月2日(日本時間3日)のパイレーツ戦で自己最速となる約193.1キロのドジャース通算100号。

 ▽岡本和真(ブルージェイズ) 巨人時代の昨年3月17日、カブスとのプレシーズンゲームで約181.2キロの左中間二塁打。23年5月23日・DeNA戦では左翼上段に181キロ特大弾。

 ▽村上宗隆(Wソックス) ヤクルト時代の昨年8月30日・広島戦で183キロの本塁打。24年4月14日のDeNA戦では約177キロの確信弾をバックスクリーン左へ。

 ▽鈴木誠也(カブス) 昨年5月25日(日本時間26日)のレッズ戦で左翼ポール際へ187キロの本塁打。24年9月25日(同26日)のフィリーズ戦では二塁打で186キロ。

 ▽リチャード(巨人) 昨年8月24日のDeNA戦で185キロの東京D看板直撃弾。

ソフトバンク時代の同年2月の春季キャンプ中には191キロを計測。

編集部おすすめ