日本野球機構(NPB)の新人選手研修会が9日、都内で行われ、12球団のルーキーズら119人が受講した。阪神のドラフト1位・立石正広内野手(22)=創価大=らが野球殿堂博物館の見学や、8項目の講義を通じて、プロとしての心構えを学んだ。

 食い入るように見つめた。自然と、心が高ぶった。12球団の新人による野球殿堂博物館の見学。阪神・立石のまぶたに焼き付いたのは、昨年6月3日に天国へ旅立った「ミスタープロ野球」こと長嶋茂雄さん(享年89)の雄姿だった。

 「自分たちの世代は、あまり詳しく知らなかったのですが、あの方なしでは語れないというぐらい、本当にいろんな功績を残した方だったので。ユニホームや実際に着たものが展示されていて、自分はすごく響くものがありました。あらためて、野球というスポーツの歴史を感じました」

 走攻守3拍子そろうアマ球界最強打者。長嶋さんのように、バット1本で大観衆のファンを沸かせる資質は十分ある。「バッティングは自分の中で絶対的長所だと思っている。厳しい世界に入ったら、見失いかけることもあるかもしれないですが、そこだけは大切にしてやっていきたい」と静かに闘志を燃やした。

 講師を務めた阪神OBの能見篤史氏からも「将来クリーンアップを任される選手であるのは間違いない」とエールを送られた。「めちゃくちゃうれしいです。

まずは、自分が持っているものを出したい」と立石。攻守に華のある選手を目指して。一歩一歩着実に、虎の主砲へ上り詰める。(加藤 弘士)

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