今秋のプロ野球ドラフト候補で静岡県内で注目を集める高校生捕手がいる。沼津商の後藤幸樹主将(2年)は180センチ、86キロの恵まれた体で強肩、強打、さらに50メートル5秒9という俊足の持ち主だ。
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全国的には、まったくの無名校に期待のホープがいる。すでに、プロ5球団が視察する逸材が、沼津商の後藤だ。平成以降、夏の静岡大会は4回戦進出が1度だけの強豪校とは言えない高校に、180センチ、86キロの大型捕手が出現。遠投は100メートルを超え、捕球してから二塁までの送球は1・8秒と能力が高い。捕手ながら50メートル走6秒を切る俊足も魅力で、打っては、高校通算13本塁打の長距離砲だ。
「肩には自信がある。あと、捕手で足もあるというのが僕の強み。本塁打は卒業までに30本は打ちたい」
祖父や姉、兄の影響で3歳の頃から始めた野球。少年野球時代に捕手経験はあるが、高校1年夏は三塁手でメンバー入り。1年秋からマスクをかぶり、捕手の魅力にはまっている。
「配球によって打者を打ち取れた時が楽しい。投手を一番助けられるポジションなので、すごくやりがいがあります」
今の課題はワンバウンドを止める技術の習得だ。昨秋は、関東の社会人野球チームの練習に参加させてもらい、キャッチングを教わった。明るい性格で、すぐに年上の選手たちにかわいがられ、あまりの体の硬さをいじられたりもした。
「社会人の選手には、投手の球の軌道を意識しながら捕球することを学んだ。特に、股関節が硬い、と言われたので、風呂上がりにストレッチしてインナーを鍛えています」
プロを意識したのは、捕手を務めるようになってからだった。オリックスの若月の動画を見て、捕球やスローイングの研究。打撃練習では、逆方向に強い打球を打つことに取り組んでいる。体重は高校入学時から13キロも増え、飛距離も格段に伸びた。
「中学の時は(プロに)行きたいなあ、ぐらいの気持ちだったけど、高校で捕手をやり出して、はっきり、プロに行きたい、と思うようになった。周囲から、肩がいいね、と言われて意識するようになった」
昨春の県大会では、1回戦で常葉大菊川に1―11で6回コールド負けしたが、後藤自身は「1番・捕手」で出場し、2安打1打点で先制点をたたき出した。センバツ帰りで、甲子園常連の強豪校相手に活躍したことで自信も芽生えた。
「春は県ベスト4が目標。活躍してチームが勝てば、スカウトへのアピールになると思う。現状には満足しないで、絶対にドラフトで指名されるように努力していきたい」
同校からまだプロ野球選手は出ていない。3月下旬に公式戦が始まるまであと2か月半。2026年県高校野球界の「主役」を目指して後藤が、さらなるスキルアップに励む。
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◆後藤 幸樹(ごとう・こうき)2008年5月9日生まれ。沼津市出身。17歳。3歳から野球を始め、小1の時に沢田少年野球団に入団した。金岡中から沼津商に進学。右投右打。
◆今年の県内関連のその他のドラフト候補 高校では昨夏甲子園に出場した聖隷クリストファーのエース・高部陸の評価が高い。左腕から繰り出す最速140キロ後半の速球にキレのいい変化球はトップクラス。昨秋日本選手権で優勝したヤマハでは、立正大から入社して2年目の右腕・梅田健太郎がドラフト解禁。MAX150キロを超える速球は魅力十分だ。
野手では、1年目から中軸を任されたヤマハの森川凌内野手がいる。打撃面で急成長して昨季、都市対抗で首位打者に輝いた社会人5年目を迎える静岡高出身の相羽寛太内野手にもチャンスはありそう。大学生では、日大三島高時代に“二刀流”で春夏甲子園出場に貢献した松永陽登が注目。筑波大では外野手に転向し、バットでスカウトにアピールする。










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