将棋のユニバーサル杯第52期女流名人戦五番勝負が18日、島根県出雲市の出雲文化伝承館で開幕する。福間香奈女流名人(33)=清麗、女王、女流王座、女流王位、倉敷藤花=に挑むのは、西山朋佳女流二冠(30)=白玲、女流王将=に決まった。

福間女流名人に3年連続の顔合わせとなった番勝負に向けた意気込みや近況などを聞いた。(中西 珠友)

 ―挑戦者が西山に決まった。今期のリーグをどう見ていたか。

 「あまり確認できていなかったけど、混戦していたのかなという印象がずっとあった」

 ―出産から1年。育児との両立は。

 「やっと環境に慣れてきた。これから(子供が)成長していくに従って変わってくると思うけど、(育児と将棋の)お互いがいい刺激になっているので、対局では力を尽くせるように頑張りたい」

 ―長きにわたり盤を挟んできた西山とは、第2局で百番指し【注】に到達する。

 「すごく早い段階で100局を迎える。タイトル戦で対局させていただくことが大半だったと思っていて、大きな舞台に出ているからこそ達成することができる。今後も積み重ねていけるようにしたい」

 ―今期女流名人位を獲得すれば15期目。このタイトルはどんな存在なのか。

 「女流棋士になった当時は、女流名人という肩書が頂点という感じで、自分の中で高校までに獲得するという目標もあった。

それを達成できてこれまで長くタイトル戦を戦わせてもらい、いろいろな経験をさせていただいたと思っているので、私としては思い入れのある棋戦」

 ―番勝負に向けての意気込みを。

 「あっという間だと思うので、目の前の対局を一局一局、大切にしながら調整していけたら。タイトル戦という場はすごくありがたい機会で、自分の中でいろいろな発見があるのかなと思うので、今期も力を尽くして戦いたい」

 【注】将棋界において、公式戦で同じ相手との対局が100局に到達すること。女流では清水市代女流七段と中井広恵女流六段以来2組目。現在の対戦成績は、福間の54勝44敗となっている。

 ◆福間 香奈(ふくま・かな)1992年3月2日、島根県出雲市生まれ。33歳。旧姓・里見。森鶏二九段門下。6歳で将棋を始める。2004年に女流棋士となり、08年の倉敷藤花戦で初タイトル。11年から奨励会に在籍して女性初の三段に昇段。

18年に年齢制限で退会。23年、元奨励会三段の福間健太さんと結婚。24年12月に第1子の男児を出産。川又咲紀女流二段は妹。趣味はスポーツ観戦。

編集部おすすめ