俳優の大泉洋(52)が、5月30日の故郷・北海道立総合体育センター(北海きたえーる)から芸能生活30周年を記念したアリーナツアー「大泉洋リサイタル2―リベンジ―」(3都市7公演)を行うことが14日、決まった。

 2023年12月から翌24年2月にかけて開催した「生誕50周年記念!大泉洋リサイタル」以来2年3か月ぶりのツアー。

このほど、本紙などの取材に応じた大泉は「当時は一発だけの打ち上げ花火のつもりが、長年支えてくれるファンの皆さまが楽しんでくれて『またやってください』という要望がすごくあったものですから」と感謝。「前回は『生誕50周年記念』、今回は『芸能生活30周年』。毎回、毎回、頭に何か付けないと、恥ずかしくて音楽活動ができないものですから」と照れた。

 あまたの大舞台を経験してきたが、音楽活動は勝手が違った。前回(24年2月)の日本武道館公演は緊張からか、「ハナ~僕とじいちゃんと」のピアノの弾き語りで、まさかの7回連続ミス。8回目でようやく成功を収めた。

 「ピアノの前に座ってスッと行こうとした時に、今までとは違う緊張がフワッと襲いかかってきた。今まで見てきたピアノの景色じゃないんですよね。ピアノの鍵盤(けんばん)がほとんど真っ白い板のよう。どこをどう押したらどの音が出るんだっけ?と分からなくなった印象です」と回想。「あとで映像を見て、手が震えていたのにビックリしました。練習では1回、2回のミスタッチはあっても、弾けなくなることはなかったものですから。

本番に行くと、こういうことになるのかと」

 NHKの音楽特番で、いきものがかりの「YELL」にピアノ演奏で参加した経験のある内村光良には「ピアノってああなるのよ。練習とは違うんだよ」などと共感されたという。「弾けない未来を全く想像していなかったので、ただただパニック。1万3000人の前でああなっちゃうヤツなんていないでしょ。聞いたことないもん(笑い)」

 ファンの「感動しました」の声、会場に見に来ていた福山雅治の「演出を超えた演出が出ましたね」という言葉に救われた気がした。「感動に包まれて一体となった要因は、私の弾いたピアノの弾き語り。おそらく初武道館を終えて、これだけ落ち込んで帰った人はいないんじゃないかな。たしかに武道館公演でピアノ演奏は失敗しましたけど、公演そのものは成功だったと、今は思えますね」

 今ツアーのサブタイトルは意味深な「リベンジ」だが、果たしてもう1回、弾き語りに挑戦するのか。「スタッフから明言は避けてほしいと言われていまして(笑い)。何にリベンジするのか、私からは明言はしないんですけれども、“とにかくリベンジだ!”ということは伝えておこうと。何ってことはないんだけども、“やってやるぞ!”と思っています。アミューズの会長(兼社長の大里洋吉氏)には『ピアノはやめろ』ときつくお叱りを受けまして(笑い)。

『とにかく辞めろ』『オマエ向いていない』と言われたんですが、負けたままでは終われませんから」と気合十分。すでに、TBS系アニメ「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組」のエンディングテーマ「陽炎」(玉置浩二作曲)を務めることが発表されたが、「本番までにはいくつか新しい曲も増やして挑みたいと思います。新曲も楽しみにしていただけたら」と予告した。

 伝説の一夜、再び。大泉がどんなエンターテイナーぶりを発揮するのか、待ち遠しくてならない。

【ツアー日程】

5月30、31日 北海道立総合体育センター(北海きたえーる)、

6月11、13、14日 神戸ワールド記念ホール

同20、21日 横浜アリーナ

 〇…前回ツアーの札幌公演と武道館公演を収録した2枚組みブルーレイ&4枚組みDVD「生誕50周年記念!大泉洋リサイタル」が、自身の誕生日の4月3日に発売される。ピアノの弾き語りのハプニングシーンはノーカットで収録。猛特訓の練習シーンなどの舞台裏を収めた特典映像に収録される。大泉は「ありがたいことに、ファンの皆さまには(映像商品を)とにかく出してくれと、ずっと言われていた。2年間も待たせてしまった。やっと出るので、あの武道館公演のとんでもない感動をもう一度!(笑)。誰にも作れないハラハラとした時間を勇気を持って見てほしいと思います」とPRした。

 〇…2026年の抱負について「コンサートまでは走り続けているので、後半は少しゆっくりしたいかな」と願望を口に。「2025年があまりにも忙しかったものですから。2026年は少しギアを落として、自分の体を少し労(いたわ)ってあげようかなと前向きに思っています」と語った。

編集部おすすめ