侍ジャパン井端弘和監督(50)が16日、都内で来年3月の第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表メンバー11人を追加発表し、オリオールズからFAになっている菅野智之投手(36)らが名を連ねた。指揮官は、起用法が不透明なドジャース大谷翔平投手(31)の情報を共有すべく、不参加見込みの2月の宮崎合宿にド軍関係者が帯同する異例のプランを明かした。

最終メンバー30人が出そろう残り11選手は、1月中にも発表される見込みだ。

 大谷の二刀流起用へ、異例の態勢が敷かれることとなった。11人の追加メンバーを発表した井端監督は、「宮崎にドジャースの関係者がずっと帯同してくれるので、そこから情報は頂けるというところで球団とは話しています」と明かした。

 2月14日から宮崎で侍ジャパンの強化合宿が行われるが、メジャーリーガーのほとんどが不在になることが濃厚。米アリゾナ州、フロリダ州で行われる各球団のキャンプで調整することとなり、大谷もアリゾナ州グレンデールのドジャースキャンプに参加する予定となっている。

 そんな中で明らかになったのがド軍スタッフの帯同プラン。投手での登板など起用法がいまだ不透明な大谷のキャンプ中の状態を、宮崎キャンプにドジャーススタッフが帯同することで、共有することが可能となる。二刀流での出場かの最終判断はキャンプイン後の状態を見てからとなる。今後、代表入りが有力な山本の状態も共有できることは、大会での起用法などを決める上で有益だ。

 大谷は昨年11月にWBCの二刀流について「何通りかプランは持っておくべきだと思う」と、流動的であることを明かしていた。井端監督もこれまで、キャンプイン後まで判断を待つことを明言済み。メジャー選手の投手起用については各球団の意向を確認する必要もあり、井端監督も「山本投手とか、もし来たときにそういう情報が頂けるのはすごくありがたい」と感謝した。

 メジャー組の合流時期について井端監督は「名古屋から合流というのはメジャーの選手全員に伝えている。そこには来てほしい。京セラDの強化試合からは出られるというところで、時差も含めて、名古屋では合流してほしいとは伝えています」と説明。2月27、28日にバンテリンDで行われる壮行試合で合流し、故障した際の保険などの問題でメジャーリーガーの出場が可能になる3月2日のオリックス戦、3日の阪神戦(ともに京セラD)の2試合に出場し、同6日の1次ラウンド初戦の台湾戦(東京D)に臨む方針を明かした。

 大会2連覇へ向けて思わぬ援軍も加わった。1月中には最終メンバーも発表される見込みで、山本(ドジャース)、岡本(ブルージェイズ)、村上(Wソックス)らについても井端監督は「出る意思は本人らからは伝えられています」と明かし、選考も最終段階に入っている。「まだ全部決まっていませんが、合宿まであと1か月を切った。大会が終わるまであと2か月というところ。この2か月、そこだけに集中して国民の皆さまの期待に応えられるように結果を出すだけです」。命運を握ると言っても過言ではない大谷が、力を発揮するための態勢が少しずつ整ってきた。(安藤 宏太)

 ◆大谷の前回WBC 23年は3月1日にチャーター機で羽田空港に着陸。3日にチャーター機で東京から名古屋に移動し、同日バンテリンDの壮行試合でチームに合流した。

出場はしなかったが、翌4日試合前練習のフリー打撃で圧巻のサク越えを見せてナインを驚かせた。6日の阪神戦(京セラD)で初めて試合に出場し、いきなり2本塁打。7日のオリックス戦(京セラD)にも出場。9日の初戦(VS中国)には「3番・投手」で先発し二刀流で出場した。

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