◆第67回アメリカJCC・G2(1月25日、中山競馬場・芝2200メートル)追い切り=1月21日・栗東トレセン

 躍動感みなぎる走りが“充電完了”を告げていた。ファウストラーゼン(牡4歳、栗東・須貝尚介厩舎、父モズアスコット)は新たにコンビを組む横山武が駆けつけ、CWコースで前に2頭の併せ馬を見る形。

ゆったりとしたペースでも無駄に力むことはない。直線では軽く手綱を動かしただけで瞬時に反応。まるで3頭併せで前2頭を突き放すように楽々と内から脚を伸ばし、最後まで弾むような加速を続けた。

 6ハロン86秒1だが、ラスト1ハロンが10秒8と抜群の時計。横山武は「初めてで比較はできませんが、雰囲気はいい。最後もいい脚を使えました。併せにいくつもりはなかったが、一瞬で抜き去るような感じでした」と好感触を伝えた。北村助手も「今日はしまい重点で十分。メリハリのある調教ができました」と説明する。

 すべてをリセットする。前走の日本ダービー18着後に須貝厩舎へ転厩。先月中旬に帰厩後は坂路で9本、CWコースで9本と山のように乗り込み、立て直してきた。

「いい馬ですよ。乗り込むにつれて、トモ(後肢)もしっかりしてきた」と同助手。新たな厩舎&パートナーで臨む一戦は今まで着けていたブリンカーとメンコ(覆面)も外し、代名詞でもある“まくり”の封印も示唆している。

 先週の日経新春杯も同じ4歳のゲルチュタールが勝利。強い世代の中で報知杯弥生賞を勝つなど、一線級で輝きを放ってきた。「明け4歳でこれから良くなる時期。いいタイミングで乗せていただけると思います」と手応えを深めた横山武。新たなファウストラーゼンが、もうすぐターフに戻ってくる。(山本 武志)

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