巨人の育成3位・松井蓮太朗捕手(18)=豊橋中央=が21日、休日返上で思わぬ“恩恵”を受けた。新人合同自主トレは20日に第2クールが終了。

この日は休日にもかかわらずG球場で体を動かすと、日米通算200勝の田中将とのキャッチボールが実現。一日も早く支配下登録を勝ち取って、将来的にはマーくんとのバッテリー結成を実現すると意気込んだ。

 18歳の高卒ルーキー・松井蓮が、雲の上の人が投じたボールに目を凝らした。急きょ、実現した田中将とのキャッチボール。日米通算200勝右腕は直球だけでなく、変化球も投げてきた。ツーシーム、スライダー、カットボール、カーブ…。「真っすぐや変化球のキレが普通と全然違う。受けたことがない感覚で、やっぱりすごいなと改めて感じた」と目を丸くした。

 まさかの出会いだった。休日を返上しマシン打撃で打ち込んだ18歳。北広報から突然「キャッチボールできるか?」と聞かれた。相手も分からないまま「できます」と即答。

急ぎ足で向かった先には「田中さん」がいた。「最初は『自分でいいのかな』と。(ミットを)構えたところにしか来なかったので、コントロールの良さにびっくりした」。人気モバイルゲーム「プロ野球スピリッツA」で右腕を使用していたことを明かし「(ゲーム内で)スライダーとツーシームのキレがめちゃくちゃ良い。実際に受けてみて、プロスピ以上のキレだった」と笑顔を見せた。

 2007年8月3日生まれ。同日、当時楽天のルーキーだった田中将はソフトバンク戦(フルスタ宮城)に先発。6回8安打5失点ながら9勝目を挙げた。0―5と劣勢からの逆転劇に、監督だった故・野村克也さんが「マー君、神の子、不思議な子」と評した、あの日に生を受けた。不思議な縁に「(13年に)日本一を決めた瞬間のマウンドにいる姿がすごく印象に残っている。運命なのかな? (休日に)来たかいがあった」と喜んだ。

 昨夏は攻守の中心として、豊橋中央を初の甲子園に導いた強肩強打の捕手。

高校時代はピンチでアゴを突き出し、アントニオ猪木氏のモノマネと話題になったエース・高橋大喜地(だいきち)とバッテリーを組んだ。田中将と夢のような時間を過ごすと「長く活躍されている、日本を代表する投手の一人。今日受けさせてもらったことを今後につなげていきたい。一日でも早く支配下登録されて、田中さんとバッテリーを組みたい」と目を輝かせた。“猪木の女房役”から“神の子の女房役”を目指して―。プロの階段を一歩ずつ上っていく。(加藤 翔平)

 ◆松井 蓮太朗(まつい・れんたろう)

☆生まれ 2007年8月3日、愛知・豊橋市出身。18歳

☆サイズ 176センチ、79キロ。右投左打。遠投105メートル。50メートル走6秒5

☆球歴 向山小時代に「向山ビクトリー」で野球を始める。中部中では愛知豊橋ボーイズでプレー。

チームメートには横浜や高校日本代表の主将を務め、早大に進学する阿部葉太外野手がいた。豊橋中央では1年秋から正捕手。3年夏にはチームを創部22年目で初の甲子園出場に導く。育成ドラフト3位で巨人入団

☆猪木の恋女房 甲子園でアゴを突き出す表情を見せ「豊橋中央のアントニオ猪木」として有名になった高橋大喜地投手とは、小4からの幼なじみ。好リードし、評価を高めた

☆好きな言葉 「闘志」

☆特技 バドミントン

☆目標の選手 阿部慎之助

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