スポーツ報知では連載企画「前進ルーキー11人」として巨人の新人全選手を紹介する。第4回は、育成ドラフト1位・冨重英二郎投手(24)=BC神奈川=。
冨重の目がキラキラと輝いていた。「こんなにきれいなグラウンドでやることはなかった。こういう施設で野球ができて、本当にうれしい」。25年3月に開業したばかりのGタウンで行われている新人合同自主トレ。昨年まで独立リーグでプレーしていた左腕は、充実した環境で野球ができる幸せを誰よりもかみ締めていた。
最速151キロで、独特な回転でカットボール気味に動く速球が魅力の左腕。並々ならぬ覚悟で、苦しい独立時代を生き抜いてきた。東海大相模、国際武道大を経て社会人チームのバイタルネットに入社するも登板機会に恵まれず、わずか5か月で退社。一時は野球を辞めることすら考えたが、幼い頃から抱いていたプロ野球への夢を諦めきることはできなかった。選んだのは、独立での1年勝負。
独立の世界は、思っていたよりも厳しかった。給料は少なく、時には雑草が生えたグラウンドで練習することもあった。それでも、「本気でプロ野球選手になりたい」という確固たる決意が、冨重を奮い立たせた。
昨年10月23日、運命のドラフト会議。続々と支配下の指名は進むが、終盤になっても名前は呼ばれずにいた。「もう無理だ」。支配下選手選択終了の瞬間、とっさに就活サイトを開いた。「ちょっと厳しいかな」と諦めかけたその瞬間、ついに、名前が呼ばれた。「自分からすれば拾ってもらった形。恩をあだで返さないよう、結果で返したい」。「就活サイトのアプリはもう消しました」と笑顔で語った。
次なる目標は今季中に1軍で投げること。「もう若くない。(支配下登録期限の)7月末までに支配下に上がって、1軍のマウンドで投げたい」。諦めかけた夢を、努力でつかみ取った背番号011。新たな夢も、自分の力でかなえる。(北村 優衣)
◆冨重 英二郎(とみしげ・えいじろう)2001年6月1日、神奈川・横須賀市生まれ。24歳。幼稚園年長から横須賀中央リトルリーグで野球を始め、浦賀中では横浜東金沢リトルシニアに所属。東海大相模では3年夏の甲子園でベンチ入り。国際武道大の4年春に全日本大学野球選手権に出場。BC神奈川では25年に防御率2・01で最優秀防御率のタイトルを獲得。178センチ、82キロ。










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