25年シーズンに2年連続3度目のMVPに輝いたヤンキースのA・ジャッジ外野手(33)が24日(日本時間25日)、全米野球記者協会(BBWAA)ニューヨーク支部主催の晩さん会に出席した。前年ナ・リーグMVPのドジャース大谷翔平投手(31)とは壇上であいさつを交わす場面も。

グラウンド外ではついに“初共演”が実現した。

 24年シーズンでも両者が両リーグのMVPを獲得したことで、25年の晩さん会で共演が期待されたが、大谷はロサンゼルスや周辺で続いていた山火事への影響から断念し、ビデオ出演となっていた。

 昨季のジャッジは152試合に出場し、打率3割3分1厘で初の首位打者。53本塁打、114打点はリーグ2位だった。ア・リーグではマリナーズのC・ローリー捕手(29)が捕手&両打ち選手の最多記録を更新する60本塁打を放ち、125打点と合わせて2冠に輝いたが、記者投票によるMVP争いではジャッジが1位票を17票集めて355ポイント、ローリーは1位票13票で335ポイントにとどまり、ジャッジが歴史的な競争を制していた。

 ジャッジはこの日、壇上でのスピーチで大トリを務めた。ニューヨークということもあり、盛大な拍手で迎えられ「このイベントを開いてくれた記者の皆さんに感謝したいです。本当に素晴らしいイベントです。特にニューヨークの担当記者の皆さん。僕たちの移動もかなり大変ですが、皆さんの移動は僕たちを追いかけて、僕たちの物語を世界に伝えるために、本当にとんでもなく大変だと思います」と頭を下げた。

 続けて「妻のサマンサに感謝したいです。長年に渡る愛とサポートをありがとう。

君がいなければ、僕はここに立っていなかった。必要な時は打撃コーチになってくれて、必要な時はセラピストになってくれて、本当に何でもやってくれる存在です。そして、人生で最高の贈り物をくれました。私たちの美しい娘、ノラです。父親になること、そしてそれが人生にもたらしてくれたものは本当に素晴らしい。4打数4安打の日でも、4打数0安打の日でも、家に帰って彼女たちの笑顔を見る。それこそが全てなんです。本当に物事の見方が変わります」と家族への思いを語った。ジャッジは昨年1月27日(同28日)に第1子となる長女の「ノラ・ローズ・ジャッジ」が誕生したことを発表していた。

 スピーチの締めは、時に厳しいヤジも飛ばしてくるファンに向けて。「このユニホームを着て、ヤンキースだけでなく、ニューヨークという街を代表できること。それには高い基準が伴います。

皆さんは多くを期待し、多くを求めます。それが私たち全員の最高の力を引き出し、そして私自身の最高の力を引き出してくれるのだと思います。だから感謝したいんです。なぜなら、多くの皆さんは1試合を見るためにお金を貯めて、場合によっては、頭にボールが当たるかもしれないというリスクを負ってまで球場に来てくれるからです。だから皆さんには最高のものを届けたい。皆さんのためにショーを見せたい」と力を込めた。

 今年3月に開催されるWBCでは初出場にして米国代表の主将を務めることが決まっているジャッジ。MVP争いを繰り広げたローリーらドリームチームが完成しつつある。前回23年大会では決勝で日本に敗れた米国はリベンジに燃えており、今大会でも決勝で対戦する可能性がある日本、そして大谷と新たな名勝負が期待されている。

 ◇晩さん会 BBWAAニューヨーク支部が主催。1924年から前年のMVPなど記者投票で選ばれた各賞の受賞者を招待した食事会を開催しており、今回101回目を迎えた。第1回にはベーブ・ルース、96年には前年新人王の野茂英雄(当時ドジャース)が出席した。

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