「これから一生懸命に頑張って、もっともっと青鳥(せいちょう)が成長できるように」

 選手たちを前に、そう言ったのは青鳥特別支援(西東京)ベースボール部の久保田浩司監督(60)だ。24日、同部は横浜市内で2023年夏の甲子園を制した慶応(神奈川)と、知的障害を持つ中高生の硬式野球挑戦を支援する「甲子園夢プロジェクト」の選手25人と合同練習会を実施。

全行程終了後に、久保田監督が語ったのが冒頭の発言だった。

 久保田監督は21年に同校に赴任し、23年にベースボール部を発足させた。24年夏に初の単独チームで西東京大会に出場。昨年3月の春季東京大会1次予選・産業技術高専戦では、1―37と同校公式戦初の得点を挙げるなど、着実に選手たちは成長を遂げてきた。

 合同練習会は2021年にスタートし、のべ7度目。青鳥の選手たちは慶応ナインと1対1でペアを組み、ノックや実戦形式の打撃練習などで汗を流した。エラーをしたら「もう一丁!」。好プレーには「お~、いいね!」「ナイスプレー!」と声が飛ぶ。チームという垣根を越え、一つのボールを追いかけ、楽しむ選手たちの姿が印象的だった。

 この交流から得るものは、技術だけにとどまらない。久保田監督は言う。

 「学びながら良い刺激を受けて、その刺激をまた自分たちの練習とか、成長に生かす機会になっています。

もう一つはこの会に向けて、ピッチャーの子も、『慶応のバッターと対戦するのだから頑張りたい』という意欲にもつながっている。意欲とともに技術面でも学び、成長できる機会かなと思ってます」

 次なる目標は「春1勝、夏1勝」。悲願の初白星へ向けて、青鳥の成長は続いていく。(アマ野球担当・小島 和之)

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