巨人の新外国人、フォレスト・ウィットリー投手(28)=前レイズ=が29日、1年目からフル回転してジャパニーズドリームをつかむことを誓った。同じ新助っ人のボビー・ダルベック内野手(30)=前ロイヤルズ傘下3Aオマハ=、スペンサー・ハワード投手(29)=前楽天=とそろって羽田空港着の航空機で来日。

身長201センチ、最速163キロを誇るイケメン右腕は親日家であることを明かし「チームにピタッとハマる役割を果たして優勝したい」と決意を語った。

 ハリウッド俳優のような甘いマスクに、ひときわ目を引く200センチ超えの長身。長時間のフライトを終え日本に降り立ったウィットリーは、心から興奮していた。「すごく楽しみにしてたよ。ジャパニーズドリーム? その通りだ! もう、どんなことがあっても役割を果たして優勝したい」。キャンプインを前に期待感たっぷりの助っ人が合流した。

 来日は15年のU―18W杯以来、人生2度目。満面の笑みにはワケがあった。「2015年に来た時、日本にすごく心を打たれたんだ。文化もそう、野球にも」。当時は大阪に2週間滞在した。見るもの全てに魅了され「その時すでに日本に魅力をすごい感じたから。

帰ってこられてすごくうれしい」。日本食を好み、生活への順応にも不安はなし。親日家という一面は、NPBでの活躍に向けて大きなプラス要素になる。

 当時のW杯では日本戦での登板はなかったが、スーパーラウンド(R)のカナダ戦では2番手で5回1/3を投げて自責0、10奪三振と好リリーフし、米国代表の優勝に貢献。快投した舞台は甲子園だった。阿部巨人は昨季阪神に8勝17敗と負け越し、15ゲーム差をつけられてV逸。黒土のマウンドにいいイメージを持つ男の加入は、2年ぶりリーグVを目指す上でカギを握るかもしれない。

 脱力したフォームから繰り出す直球はMAX101マイル(約163キロ)。持ち前の角度を武器にスライダー、カット、カーブ、チェンジアップも操る本格派だ。16年にアストロズからドラフト1巡目指名され、18年のMLB若手有望株ランキングでは100人中9位に入ったスケール感抜群の右腕。昨季は3Aで12先発し8勝4敗、防御率2・80、61回で75Kの好成績を残した。新天地では昨季チームトップ11勝の山崎と共に、エース級の働きに期待がかかる。

 米国での愛称はチャールズのファーストネームから「チャック」。頭で思い描く景色は優勝争いのマウンドで投げている姿だ。「ヒリヒリするような戦い、そういうところで投げるのをすごい楽しみにしてたから。チームに求められる役割、それにピタッとハマるような役割を果たしたい」。愛する日本で一旗揚げる。青く澄んだ瞳には本気の覚悟がにじんでいた。(堀内 啓太)

 ◆2015年U―18W杯 日本は大阪桐蔭・西谷浩一監督が指揮。早実・清宮幸太郎(現日本ハム)、東海大相模・小笠原慎之介(現ナショナルズ)、大分商・森下暢仁(現広島)を擁した。ウィットリーは米国代表の一員として来日。日本と対戦した2試合(1次R、決勝)での登板はなかったが計2試合8回2/3を投げて防御率1・04をマーク。スーパーRのカナダ戦ではリリーフで登板し、すでに最速150キロを超えていた直球を武器に5回1/3を10奪三振で自責0の快投。米国は決勝で日本を破り優勝した。

 ◆フォレスト・ウィットリー(Forrest・Whitley)1997年9月15日、米テキサス州生まれ。28歳。16年ドラフト1巡目(全体17位)でアラモハイツ高からアストロズ入り。24年にメジャーデビュー。メジャー通算13登板で0勝0敗、防御率10・57。201センチ、94キロ。右投右打。推定年俸2億円。背番号26。

編集部おすすめ