第98回センバツ高校野球大会(3月19日開幕・甲子園)の出場校を決める選考委員会が30日、大阪市内で行われ、全32校が決まった。昨秋の東北王者で明治神宮大会4強の花巻東には、2年連続6度目の春切符が届いた。

 雪で覆われた氷点下のグラウンド。吉報が届き、花巻東の主将・古城大翔内野手(2年)の心は熱くなった。木製バットを操る右の強打者は、4季連続の甲子園に闘志をたぎらせた。

 「正直、発表前までは、東北大会に優勝してからチームとして雰囲気が緩んでいた部分があった。この発表を聞いてから、全員の表情が変わったかな、という感じです。チームとしても気が引き締まったかなと思います。今回ばかりは日本一という気持ちがすごく強い。自分が先頭に立って、チームを引っ張っていきたい」

 父は昨季まで巨人の内野守備走塁コーチを務めた古城茂幸氏(50)。昨年11月の明治神宮大会では、準々決勝の崇徳戦で左中間へソロを放ち、強打者としての名声を高めた。今大会で狙うは甲子園初アーチだ。憧れのOB・大谷翔平(現ドジャース)は2012年センバツ初戦で大阪桐蔭藤浪晋太郎(現DeNA)から右翼席にソロをたたき込んだ。

 「甲子園での本塁打は他の試合よりも価値がある。

センバツが近づくにつれて、高校時代の翔平さんのプレー動画を見る回数も増えてきた。なりたい選手に近づくために、意識しているものがあります」。勝利に貢献する一撃へ力を込めた。

 卒業生の菊池雄星(現エンゼルス)と大谷はこの春、侍で共闘する。狙うは偉大な先輩たちとの「W頂点」だ。「先輩方は世界一という目標ですが、自分たちも日本一へ、すごくいい刺激をいただいている」と古城。2009年決勝で敗れ、雄星たちがあと一歩届かなかった、春のてっぺんへ。まずは一戦必勝。そのバットで、紫紺の大旗を岩手に持ち帰る。(加藤 弘士)

 ◇古城 大翔(ふるき・だいと)2008年6月4日、横浜市生まれ。17歳。小1から軟式の山田バッファローズで野球を始め。

中学時代は都筑中央ボーイズでプレーし、2、3年時に夏の全国大会16強。花巻東では1年春から背番号「17」でメンバー入り。昨秋の新チームから主将。好きな言葉は「大丈夫は魔法の言葉」。180センチ、95キロ。右投右打。

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