プロ野球は1日、全12球団がキャンプインした。1万4000人の観客が訪れた巨人の宮崎キャンプでは、ドラフト1位・竹丸和幸投手(23)=鷺宮製作所=が初日から“大トリ”でブルペン入り。
暖かい日差しに包まれながら、竹丸がしなやかに腕を振った。投じた球が捕手のミットに収まると、「バシン!」と、力強い音がブルペンに鳴り響いた。巨人のユニホームに袖を通し、初めて迎えた球春。社会人時代と同じオールドスタイルで初日を迎えた左腕は、多くの視線を浴びた投球を終え「こんなに見られながら練習することはないので、今までと全然違う。(これが)プロ野球だな」と初々しさを見せつつ「緊張感はそんなになかった」と、変わらぬ鋼のメンタルを見せつけた。
その場にいる誰もが、“大トリ”ドラ1ルーキーを見つめていた。ブルペン投球の順番は年功序列が通例で、この日は田中将、則本らが午前10時44分に一番乗りでブルペン入り。背番号21が現れたのは、それから約1時間後の11時47分。右腕の大勢が目の前で、向かい合わせで投げる状況でも臆することはなかった。立ち投げで11球を投じ、捕手を座らせて25球目にさしかかった頃、別のレーンにいた投手らがすべて投げ終わった。
静寂の中、ネット裏の高橋由伸氏(本紙評論家)ら大物OB、後方から見守っていた杉内・内海両1軍投手コーチ、戸郷らから熱視線を浴びるも、平常心で40球を投げきった。「まずは真っすぐをしっかり投げて、その中で変化球も。キャンプに入ったからというよりは、これまでやってきた段階の延長」と冷静に分析。直球に加え、宝刀・チェンジアップなど4種の変化球を確かめながら、ひょうひょうと左腕を振った。
通算142勝、沢村賞左腕の杉内投手チーフコーチは「いい真っすぐを投げていた。ベース板上が速く感じるなと思いながら見ていました」と絶賛。さらに、02年からブルペン捕手として、数多くの一流の球を受けてきた柳桓湊(リュ・ファンジン)ブルペン捕手も「真っすぐは球の強さもある。チェンジアップもスライダーもやっぱりまとまっている」と精度の高さに舌を巻いた。
キャンプ初日の日曜日ということもあり、球場には多くのファンが駆けつけた。新人合同自主トレから、時間を見つけると積極的にファンサービスを行っていた左腕は、この日も即席サイン会を約15分開催。今後は球数や変化球を投げる頻度を増やし、実戦を見据えた調整を行う。「しっかり自分のやるべきことをやって、開幕からチームの力になれるようにやっていきたい」。
◆主なドラ1投手のキャンプ初日
▽高橋尚成(00年)
ブルペン入りし、立った捕手相手に38球。初めて投球を見た長嶋監督は「手首の使い方が柔らかいし、ひじの使い方もうまい。思った以上にいい素材」と絶賛。高橋は「ドキドキしましたよ。きょうは50点くらい」。
▽内海哲也(04年)
ブルペンで中腰の捕手を相手に30球など計41球。フォーム矯正の指導を受けるなどの助言に「やっぱりプロですね。こんなことを言われたのは野球人生初です」とプロの厳しさを痛感。
▽菅野智之(13年)
ブルペンで立った捕手に45球。7割の力ながら伸びのある直球に、スライダーなど多彩な変化球も披露し「すごく新鮮でした」と充実の表情。当時の川口投手総合コーチは「1軍レベルのボール」と評価した。










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