巨人の阿部慎之助監督(46)とスポーツ報知評論家の掛布雅之氏(70)が4日までにキャンプ地の宮崎でスペシャル対談を行った。2年ぶりリーグ優勝と14年ぶり日本一を目指す阿部監督は、3月27日からの阪神との開幕3連戦(東京D)の重要性を強調し「ビックリなローテを組んじゃうかもしれません」と初対戦の投手を当てる妙策を示唆。

先発ローテ8人制プランも披露した。(取材・構成=島尾浩一郎、片岡優帆)

 昨年リーグ3位に終わった巨人は優勝した阪神に8勝17敗と惨敗した。今季は3月27日、阪神との開幕戦(東京D)からスタートする。

 掛布氏(以下、掛)「昨年はことごとく阪神にやられましたよね。その阪神との2026年開幕3連戦の位置づけは、143試合分の1じゃないですよね」

 阿部監督(以下、阿)「そうですね。今年のシーズンを占うのではないか、という開幕3連戦になると思っています」

 掛「阪神にひと泡吹かせるんだと。それぐらい強い気持ちでいくわけですね」

 阿「もちろん、そうしないと勝てないと思います。気持ちだけはそう思っていかないといけないなと。選手には『思い切ってやってくれ』と言うだけですね」

 掛「開幕3連戦は最低でも勝ち越したいと思う。まだ決まっていないとは思いますが、先発投手の顔ぶれはどうなりそうですか」

 阿「もしかしたらビックリなローテを組んじゃうかもしれません。山崎だったり戸郷は幾度となく阪神と勝負している。だから対戦したことない投手を当てるかもしれないですし」

 掛「落合博満さんが中日の監督就任1年目の2004年に開幕投手を前年登板なしの川崎(憲次郎)投手にして。

開幕投手候補の川上(憲伸)投手を3戦目にして広島に開幕3連勝。川上投手は最多勝を取ってリーグ優勝した。今、それを思い出した。翌年、落合監督に『あれはずるいですよ』と言ったんだけど。それぐらい勝ちに徹する気持ちはありますか」

 阿「それはありますね。新外国人だったりルーキーだったり、則本も阪神戦のデータはないと思うので」

 掛「いいですね。僕、巨人軍がなりふり構わず、がむしゃらに昨年の優勝チームを開幕3連戦でたたきにいくぐらいの野球を見せてくれるとファンも熱くなると思う。楽しみですよ」

 阿「僕も楽しみですし、ファンの人を『おっ』て思わせたいのもあります。タイガースを少しでも考えさせるというのも一つの作戦かなと思います」

 掛「これは面白いね。キャンプでブルペンを見ましたけど、楽しみな投手が多い印象でした」

 阿「去年の反省として先発陣がシーズン終盤に不調に陥ってガス欠してしまったので。投手コーチ、バッテリーコーチとも話して何とかガス欠しないようにどうしようか考えています」

 掛「阪神は才木、村上と2本の柱がいる。先発ローテの組み方は、どんなことを考えていますか」

 阿「例えばですけど、先発ローテを8人くらいで回して、投げ抹消(先発登板後すぐに登録抹消すること)して10日間休みを与えながらやっていくのもありかなと思っています。

これって投手からしたら、1試合の責任がすごく重くなるんです。ですけど、そういうふうに回せばガス欠する投手が少なくなってくるのかなと。もちろん終盤の9月とか勝負どころになれば別ですけどね」

 掛「先発を8人で回すとして1人でも2人でも7、8回投げてくれる投手がいると全然違いますよね」

 阿「本当そうですね。8回まで投げてくれればライデル・マルティネスと大勢のダブルストッパーがいますので。1人しか使わなければ1人は休めますから」       

 ◆04年の中日 落合監督は右肩痛で前年まで3年間1軍登板のなかった川崎憲次郎を開幕投手に指名。2回途中5失点だったが、チームは逆転勝ちで、広島との開幕3連戦を3連勝で終えた。6月には7連勝で首位に立ち、リーグ優勝を達成した。

 〇…阪神・藤川監督も3月27日から始まる巨人との開幕3連戦(東京D)を強く意識している。年明けから「開幕の東京ドームで思い切ってぶつかっていく。まずはそこの3連戦に全神経を集中します」と口にし、静かに闘志を燃やす。その大事な開幕投手はGキラーの村上が有力視される。25年は4登板して3勝0敗、防御率0.60の好成績で通算でも7戦4勝0敗。

他にも才木、大竹、新外国人のルーカスら強力先発陣をひっさげ、球団初のセ・リーグ連覇に弾みをつける。

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