3月に行われるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表に選出されていた西武・平良海馬投手(26)が、左ふくらはぎ肉離れのため出場を辞退することが11日、日本野球機構(NPB)などから発表された。代わって、楽天・藤平尚真投手(27)が追加招集された。

 大会連覇を狙う侍ジャパンが緊急事態に見舞われた。先発とリリーフで豊富な経験を持ち、WBCでは抑え候補にも挙がっていた平良が出場を断念することになった。3日にはライブBP(実戦形式の打撃練習)で30球を投げ、最速151キロをマーク。しかし、5日の練習で左ふくらはぎに違和感を覚え、7日に「左ふくらはぎの軽い肉離れ」で全治2~3週間と発表された。侍ジャパンの初戦は3月6日。昨年末の先行発表メンバーに入った際には「日の丸を背負って戦う責任と誇りを胸に、1球1球に自分の持てる全てを込めて投げたい」と意気込んでいたが、故障で万全の調整を行うことは難しく、無念の辞退となった。

 最速160キロ右腕の辞退に伴い、藤平が緊急招集される。24年の救援転向後に素質が開花。同年秋の国際大会「プレミア12」ではチーム最多6登板で防御率0・00と好結果を残し、井端監督ら首脳陣の評価を急上昇させた。WBCメンバーの30人からは外れていたが、右のリリーフとして期待されていた平良の辞退を受け、急成長中の剛腕に白羽の矢が立った。背番号「46」に決まった藤平は球団を通じ、「選んでいただき光栄です。任されたポジションで全力を尽くしたいと思います。

侍ジャパンの勝利に貢献できるように頑張ります」とコメントした。

 4日にWBCメンバー30人が出そろった時点ではNPB12球団で楽天だけが代表選手不在だったが、藤平の追加招集によって全12球団から選出されることになった。23年の前回大会では、主砲候補だった鈴木誠也外野手(カブス)が直前の故障で出場を辞退したが、緊急事態を乗り越えて日本は3大会ぶりの優勝を果たした。チームは14日から宮崎で直前合宿を予定。その後、大谷翔平ドジャース)らも合流し、3月6日の1次ラウンド・台湾戦(東京ドーム)の初戦に向けて調整を進めていくことになる。

 ◆平良 海馬(たいら・かいま)1999年11月15日、沖縄県生まれ。26歳。八重山商工から2017年ドラフト4位で西武入り。20年に54登板で1勝0敗1セーブ、33ホールドとフル回転して新人王。21年は39試合連続無失点のプロ野球記録を樹立。東京五輪金メダルにも貢献した。22年はリーグ最多タイ61登板で1勝3敗9セーブ、34ホールドを記録し、最優秀中継ぎ投手。

23年は先発に転向して11勝(7敗)、25年は抑えで31セーブを挙げ、最多セーブに輝いた。173センチ、93キロ。右投左打。今季年俸は3億円(金額は推定)。

 ◆藤平 尚真(ふじひら・しょうま)1998年9月21日、千葉県生まれ。27歳。横浜では3年夏に甲子園出場。2016年ドラフト1位で楽天入団。24年から本格的に救援転向。昨秋のプレミア12では6試合で防御率0・00。プロ9年で通算154登板で12勝19敗、41ホールド、13セーブ。防御率3・48。

185センチ、85キロ。右投右打。今季年俸8000万円(金額は推定)。

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