WBC日本代表に入閣したレッドソックスの百瀬喜与志ストレングス・コンディショニングコーチが、14日から宮崎で始まる侍ジャパンの事前合宿に備え、11日(日本時間12日)に米フロリダ州フォートマイヤーズで始まったレ軍の春季キャンプを一時離脱した。

 吉田正尚外野手がキャンプインして始動した中、一足先に、宮崎入りに備えた。

「キヨシ個人にとって貴重な経験になると思うし、我々組織にとっても、素晴らしい人材を提供できることは素晴らしいこと。彼は、ユニークなウチの戦力。日本語、英語、スペイン語を話し、選手全員と綿密にコミュニケーションが取れる。彼が離脱するのは痛いけれど、(WBC閉幕後に)戻ってきて、しっかり選手をサポートしてもらいたい」とブレスローGMは、百瀬コーチの”侍入り”を祝福し、健闘を願って送り出した。

 百瀬コーチはMLB機構から派遣される形で、日本代表選手の中でも特にメジャー所属選手の強化、体調管理をサポートする。それぞれに大型契約を結んでいるメジャー組が、保険などの制約も絡む中、選手が最高のパフォーマンスを出し、けがなく健康体でチームに戻り、開幕に備えるという大きな使命を背負っている。

 代表入りは、実は今回が13年ぶり2度目。海外青年協力隊としてコスタリカで野球指導の経験もあり、流暢なスペイン語を操る同コーチは、2013年のドミニカ共和国のコーチに招聘(しょうへい)され、世界一に貢献。高く手腕を評価された。今回は、侍としての代表入り。日本代表が連覇を達成すれば、”2つの代表チームで世界一”という偉業となる。

 2007年、元巨人の桑田真澄投手が所属したパイレーツのトレーナーとして、すでに力量は認知されていた。

2013年のWBCで国際試合での実績を積むと、翌年の日米野球では、メジャー選抜に同行。米国代表監督を務めた当時のレッドソックスのファレル監督の目に留まり、2016年にレ軍入り。以来10年間に渡り、上原浩治投手、田澤純一投手、澤村拓一投手、吉田正尚外野手ら日本人選手だけでなく、中南米選手や、ジャンセン、チャプマンらベテラン選手が、レ軍で成功している”影の力”と言われている。

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