侍ジャパン井端弘和監督(50)は13日、14日からの宮崎強化合宿を控えて取材に応じ、チームのアドバイザーとして14~24日の宮崎合宿に参加するパドレス・ダルビッシュ有投手(39)に期待を込めた。

 井端監督は当初は選手としての招集も考えていたというが、昨年10月に右肘手術を受けたことでアドバイザーとして助言を送ることを思い描いた。

NPBでは導入されていないピッチクロック(投球時間制限)、ピッチコム(サイン伝達機器)の適応が今大会の課題の一つとあって、指揮官は「こっちがいくら言ってもやっているわけではないので、こっちのピッチングコーチも。やっぱりそこの正直未知な世界だと思う。ピッチクロック、ピッチコムは。キャッチャーもそう、手探りでやっている中で。その前からいろいろ話は聞いていたけど、僕が直接伝えるよりは、ダルビッシュ選手が言ってくれた方がスッと入ってきやすいのかなと。その中で質問だったりはあると思う。有意義に使ってほしいなと思いますね」と期待を込めた。

 さらにはデータ面の分析なども得意にしているダルビッシュとあって「こっちもメジャーの方から2人くらい来ていただくんですけど、スコアラー的な人が。そことも連携して、前回もいた人なので。ダルビッシュ選手も知っているということで、そことも連携しながら、やりますと言ってくれたので、一番大変なところかなと。球場にいれば選手で、終わってからそこと。それはもう助かります」と感謝していた。

 昨年10月に右肘手術を受けたダルビッシュ。今季は登板できない見込みで、パドレスとの契約も打ち切る考えを示している。優勝した23年に続いて選手として出場することはできなかったが、これまでの経験を伝えるべく「井端監督からは昨年10月に手術をお伝えしてから何かしらの形で関われないかというお話をいただいており熟考の末、宮崎合宿に参加させていただくことになりました。選手の皆さんが自信を持って大会に臨めるように、過去の大会から得た経験を選手たちに伝えられたらと思っています。このような機会を作っていただいた井端監督、侍ジャパンに感謝しています」とコメントしていた。

 23年のWBC前は、メジャーリーガーでありながら、2月の宮崎強化合宿に参加。当時21歳でロッテに所属していた佐々木朗希投手ら若手を中心に積極的にアドバイスを送るなど、自ら持っている知識を惜しみなく伝授した。さらにグラウンド外でもたびたび「ダル会」を開催。食事会を通じてチームは打ち解けて一丸となり、3大会ぶりの優勝をつかみ取った。

 23年だけでなく、09年の優勝も経験。日米通算208勝の右腕がチームに携わることとなり、井端監督も大きな期待を寄せている。

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