パドレスのダルビッシュ有投手(39)が14日、3月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて行われる侍ジャパンの宮崎合宿初日(ひなたサンマリンスタジアム宮崎)に参加した。ダルビッシュが動くと、集まった大勢のファンが一斉に大移動。

ブルペンでは一番乗りとなったソフトバンク・松本裕樹投手に熱視線を送った。

 松本は32球を投げ込むと、すかさずダルビッシュがマンツーマンでアドバイス。変化球の握り方などを含め、タブレットを用いながら指導にあたった。

 午前9時9分にチームバスとともに球場入りしたダルビッシュ。集まったファンからは「ダルさん~!」と歓声が飛んだ。前回23大会で世界一に貢献した右腕は、昨年10月に右肘手術を受けた影響で今季全休の見込み。WBCの出場は断念したが、連覇を目指す侍ジャパンのためにサポート役の「アドバイザー」として“緊急参戦”が実現した。

 ダルビッシュの日本への愛情は本物だ。23年大会では同じくWBC前の宮崎での強化合宿に、メジャーリーガーとしてはただ1人参加。当時ロッテの佐々木朗希(現ドジャース)やオリックス・宮城大弥らに変化球の握りを教えるなど、若手とも積極的に交流。宇田川優希(オリックス)をチームに溶け込ませ、グラウンド内外でチームをまとめた。栗山前監督も「ダルビッシュ・ジャパン」と称するほどだった。

 井端監督は当初、右腕を招集する予定だったが、昨年10月に右肘手術を受けたため断念。だが指揮官は同11月に「教えていただけるところは教えていただきたい」と経験豊富なダルに“援護”を要請し、この思いにダルビッシュも「何かしらの形で関われないかというお話をいただいており熟考の末、宮崎合宿に参加させていただくことになりました。選手の皆さんが自信を持って大会に臨めるように、過去の大会から得た経験を選手達に伝えられたら」と決意。現役メジャーリーガーが異例のサポート役で参戦となった。

 前回大会で準優勝の米国はジャッジ(ヤンキース)、ローリー(マリナーズ)、ハーパー(フィリーズ)らが強力打線を形成。打倒・侍ジャパンへ、ドリームチームを結成している。WBC球への対応や、ダルビッシュが実際に対戦した際の感覚や感想を加えた独自のデータを宮崎合宿の時点でNPB組が得られるのは日本にとって大きなメリットになる。

 日米通算208勝のレジェンドは、13日にチャーター機にとって宮崎入り。合宿には全日程で参加を予定している。 

編集部おすすめ