3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ向けて調整する侍ジャパンの宮崎合宿を、前回大会で世界一に導いた日本ハム・栗山英樹チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO、64)が訪問した。井端弘和監督(50)に連覇の秘けつを授けた。

 世界一に導く苦しみと喜びを知る男が、宮崎にやってきた。栗山氏は井端監督と30分にわたって“青空会談”を行った。23年WBC世界一メンバーが続々とあいさつに訪れると、時には抱きしめ、熱く激励した。伝えた内容とは―。栗山氏は真顔で語った。

 「連覇します。前回一緒にやったチームメートたちには『連覇おめでとうございます』と先に言わせてもらいました」。まさかの“予祝”で、激闘に臨む若き侍を後押しした。

 明確な意図がある。「優勝逆算。優勝すると仮定した時、何をどうするか。ただ『勝ちたい』じゃ勝たない。

『勝ちます』って決めて勝負に行くのは原理原則」。経験から、大勝負には迷いなく勝利へ突き進むことが肝要と強調した。

 今大会はアドバイザーとして助言を行うダルビッシュとも意見交換。「直接会って『ダル、ありがとうね』と伝えたかった」と泣かせるセリフを口にし、指導者としての適性を聞かれ「愛してます」と“栗山節”で太鼓判を押した。能見投手コーチには「球数制限がある中で、投手の使い方はほぼほぼ勝敗に直結する」との金言を贈った。

 井端監督は「目指すところであり最終目標」と静かに闘志。近藤は「より気が引き締まった」と語り、源田も「優勝後のグラウンドで最後、ハグしてくれたのを思い出しました」と笑った。熱き侍魂は、確かにナインへと注入された。(加藤 弘士)

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