巨人2軍は22日、23年から全日本3連覇中の強豪・トヨタ自動車女子ソフトボール部「レッドテリアーズ」と合同練習を行った。石井琢朗2軍監督(55)は「距離が短くなることで、瞬時に判断するスキルが必要」と語り、この日の女子選手のプレーを「あれだけ質の高いプレーは、一見の価値がある」と絶賛。

異例の合同練習をロッテ、中日で12年間現役を続けた加藤翔平記者が「見た」。

 異例の光景が広がっていた。巨人の2軍宮崎キャンプが行われている「ひなたひむかスタジアム」。グラウンドには、硬式球よりも一回り大きなボールを追う女子選手の姿があった。

 隣接する球場でキャンプを行っていることをきっかけに実現した合同練習。ソフトボール規格でグラウンドを作り、試合形式のノックを行った。塁間は18.29メートルと、野球の27.43メートルに比べて短い。攻撃側も守備側も、より瞬時の判断力が求められる。「こんなにうまいのか」と、流れるようなノックに圧倒された。スピード感がありシンプルな動き。特に内野手は、私がプロ生活で見てきた名手と共通する点があった。

 ソフトボール出身のプロ野球選手は意外と多い。

オリックス・安達(現コーチ)、日本ハム・中島、西武・源田ら、守備の名手が多いのも興味深い。安達コーチは上武大の3学年先輩。グラウンドの片隅で黙々と壁当てする姿を見てきた。足の運び、送球までの形など、基本動作の繰り返し。根底にあるのは、ソフトボール時代に培った無駄を省く動作なのかもしれない。

 巨人は昨秋のキャンプから守備と走塁に多くの時間を割き、綿密に確認を行ってきた。今季からプロ野球は拡大された「統一ベース」が導入され、今まで以上に一つの動きのロスが命取りになる。無駄をそぎ落とした軽快な守備と、次の塁を狙う積極走塁を楽しみの一つにしたい。(巨人ファーム担当・加藤 翔平)

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