3月開催のWBCに出場する侍ジャパンエンゼルス菊池雄星投手(34)が22日、宮崎合宿中のチームに合流した。精神的支柱としても期待されるサウスポーが、世界一に向けて熱い覚悟を語った。

 移動の疲れを感じさせない、快活な表情で宮崎のサブグラウンドへ飛び出した。雄星にとって、日の丸のウェアに身を包んでの練習は初めて。キャンプ地の米アリゾナ州フェニックスからこの日早朝に羽田空港へ帰国。すぐに宮崎入りし、午前中にはチームへ合流した。スタッフやチームメートにあいさつすると、ウェートトレ1時間に力強いキャッチボールで汗を流した。強行軍には見えない元気の秘密を、こう明かした。

 「時差ボケは感じない。(宮崎の)ホテルの大浴場でサウナに入ってきたので、完璧です。交代浴して水風呂に入って来ました。僕、サウナーですから。(飛行機が)飛ぶ前に『サウナ入れるんですか』って聞いて、ととのえてきました」

 ハードな行程で宮崎入りしたのも、井端監督との約束からだ。昨年1月に指揮官は岩手を訪ね、代表入りを打診し「できれば宮崎から来てほしい」と伝えた。

胸が熱くなった。「宮崎から行きたいです」と即決し、ピッチコムやピッチクロックなどの知見を後輩たちに伝えることを決めた。規定上、初日からの合流こそ叶わなかったが、可能な限り早く馳せ参じたその姿勢に、誠実な人柄がうかがえた。

 1次ラウンド第2戦の3月7日・韓国戦(東京ドーム)先発が有力。「野球人口が減っている中、子どもたちにプロ野球選手になりたい、野球をやってみたいと思ってもらえるスポーツにもう一度することが、一番のモチベーション」。心身を“ととのえ”て世界一の戦いに臨む。(加藤 弘士)

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