◆第100回中山記念・G2(3月1日、中山競馬場・芝1800メートル、良)

 第100回中山記念・G2は3番人気のレーベンスティール(戸崎)が4年連続の重賞Vを飾った。

 得意舞台で負けるわけにはいかない。

レーベンスティールは、前が開きさえすれば突き抜けられる絶好の手応え。戸崎の冷静な手綱で2頭の間を割って、残り150メートル付近から一気にエンジンを全開。「速い脚で抜け出してくれました」と鞍上が高評価した末脚で、鮮やかに先頭でゴールを駆け抜けた。23年セントライト記念、24年オールカマーに次ぎ、中山重賞3勝目を挙げた。

 6歳初戦を迎え、課題の精神面でも進境を見せた。12着に敗れた前走のマイルCSは、田中博調教師が「過去一番のイレ込み」と振り返るほど落ち着きをなくし、レースの前に大きく消耗。関西圏と走り慣れた中山の違いはあるが、23年7月のラジオNIKKEI賞(3着)以来、2年8か月ぶりに手綱を執った戸崎が「精神的に落ち着いていたし、道中の折り合いもスムーズ」と成長を実感するほど“優等生”の競馬。トレーナーは「完璧に乗ってくれた」と手腕を称賛した。

 これで重賞5勝目。4年連続のG2勝利(23~26年)は、ゴールドシップ(12~15年)以来、史上2頭目の快挙となった。足りないのは、もうビッグタイトルだけだ。今後については未定だが、田中博師も「G1に行かないといけない馬。

そこで好勝負できる素質の高い子」と期待を寄せる。春の大舞台で勝つには輸送など乗り越える課題は残るが、26年は新しい姿を見せる。(三戸 達也)

 ◆レーベンスティール 父リアルスティール、母トウカイライフ(父トウカイテイオー)。美浦・田中博康厩舎所属の牡6歳。北海道日高町・広富牧場の生産。通算成績16戦7勝。総獲得賞金は3億3156万6000円。主な勝ち鞍はセントライト記念・G2(23年)、エプソムC・G3、オールカマー・G2(以上24年)、毎日王冠・G2(25年)。馬主は(有)キャロットファーム。

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