◆第60回報知杯フィリーズレビュー・G2(3月7日、阪神競馬場・芝1400メートル)

 新たな活路を開く。白毛のマルガ(牝3歳、栗東・須貝尚介厩舎、父モーリス)は1400メートルに主戦場を求め、偉大な姉の後を追う。

前走のクイーンCは手応え良く直線に向いたが、勝負どころから伸びあぐねて7着。北村助手は「折り合って、一瞬だけ(見せ場が)あったけど、やっぱり距離(が長い)かなというところを見せてしまった」と振り返る。しかし、今は時間をかけて差す競馬を教えている段階。「中団で競馬ができたし、内容的には悪くなかった」と収穫も確かだ。

 半姉は21年の桜花賞などマイルG1・3勝を挙げた名牝ソダシ。同じ白毛であり、デビューから希代のアイドルホースと姿を重ねられてきた。しかし、現在は母系に流れる短距離の血が強く出てきているようだ。「やっぱりソダシよりママコチャ(のようなタイプ)ですかね。1400メートルはいい脚を使っていたので。(血統的に)やっぱりそういう(距離的な)ものがあるのかな」と、北村助手は23年の最優秀スプリンターに輝いたもう1頭の姉の名前を挙げて分析する。

 このまま終わるような馬ではない。デビュー戦は函館・芝1800メートルの2歳レコードで逃げ切って非凡なスピードを見せた。

しまいを生かす競馬に転じた2走前のつわぶき賞は最後方を追走し、大外から上がり最速で追い込んで3着。脚質転換にしっかり対応し、潜在能力の高さは示している。

 「距離が短くなるのはプラスに働いてくれると思う。ここで結果が出るようなら」と同助手。まずは1勝馬同士の抽選突破が必要になるが、適条件で覚醒のきっかけをつかみ、さらなる大舞台での飛躍につなげる。(山本 理貴)

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