◆第63回報知杯弥生賞ディープインパクト記念・G2(3月8日、中山競馬場・芝2000メートル=3着馬までに皐月賞の優先出走権)追い切り=3月4日、栗東トレセン

 平凡な時計だからこそホッとした。アドマイヤクワッズ(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎、父リアルスティール)の最終追い切りは栗東・坂路を単走で55秒7―13秒1。

重くなった馬場にもバランスを崩すことなく、しっかりとした脚取りで駆け上がった。「前哨戦としてはできていると思います」と友道調教師。その表情は満足げに映った。

 友道厩舎のレース当週はほぼソフトに仕上げる。負荷をかけたり、猛時計が出れば、むしろ何か“スパイス”が必要だったのかと感じてしまう。2か月半ぶりの実戦だった今回。負荷をかける目的だった1週前追い切りを見守った友道師は首をかしげていた。「馬体とかじゃなくて、何か動きが重く見えたんですよね」。

 すぐに動いた。今までレース7日前の日曜は坂路で軽く時計を出していたが、今回はCWコースで7ハロン98秒4―10秒8。長めを乗り、脚を伸ばした。「1週前と先週末にやったことで、良くなってきていると思います」とトレーナー。

ふと思い出したのが3か月ぶりのアメリカJCCを勝ったショウヘイだ。1週前までは重さがあったが、同じく日曜にCWコースで負荷をかけたことでグンと良化し、結果へと結びつけた。

 今回は小回り、2000メートルなど未知の要素が多いが、同舞台の皐月賞・G1(4月19日、中山・芝2000メートル)を見据えた一戦だ。「距離や小回りなど、今後へ向けた適性を見てみたい」と友道師。確たるテーマがあるからこそ、納得のいく仕上げで復帰戦へ―。まず、状態に不安はない。(山本 武志)

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