◆第63回報知杯弥生賞ディープインパクト記念・G2(3月8日、中山競馬場・芝2000メートル=3着馬までに皐月賞の優先出走権)追い切り、3月5日・美浦トレセン

 パワフルな馬体を躍らせた。ライヒスアドラー(牡3歳、美浦・上原佑紀厩舎、父シスキン)が上昇ムードだ。

2週連続で佐々木大輔騎手がまたがり、美浦・Wコースでオペラプラージュ(5歳3勝クラス)を半馬身追走。道中はリズム重視で集中力は十分。最後の直線では内に進路を取り、余力たっぷりに僚馬と馬体を並べた。手綱は最後まで全く動かないまま6ハロン85秒1―11秒7で同時にゴール。上原佑調教師は「ジョッキーの指示に合わせてジワッと加速していて満足のいく追い切りでした」とうなずいた。

 先月26日の1週前追い切りでは3頭併せの真ん中で、中山牝馬Sに出走する僚馬ニシノティアモに“完敗”。攻め駆けする相手で時計も上々だったとはいえ、びっしりと追われての半馬身遅れには疑問符がついた。しかし、その負荷をかけた効果はてきめん。この日は脚さばきに素軽さが増し、反応も一気に上向いた。先週に「もう一段上がる余地」と話したトレーナーが「先週しっかりとやってかなり上がったと思う」と話せば、佐々木騎手も「動きがだいぶ上がってきました」と口をそろえた。

 鞍上にとってもリベンジを期す舞台となる。前走の東京スポーツ杯2歳Sは3着。

ただ、3角過ぎでごちゃつき位置を下げざるを得なかった。「直線に向くまでの過程があまりうまくいかなくて、上手に乗れなかった」。それでも、内ラチ沿いの狭いスペースから3ハロン32秒9の末脚を繰り出し非凡な能力は証明した。

 皐月賞がかかる“大一番”へ向け「今回はスムーズに馬のリズムで、目標をつけながら行けたらと思います」と佐々木大騎手。フレッシュな調教師&ジョッキーのタッグで今度こそ勝利をつかむ。(石行 佑介)

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