WBCに出場する侍ジャパンのブルージェイズ・岡本和真内野手(29)が慣れ親しんだ“庭”で連覇への号砲を鳴らす。5日は非公開練習に参加。

6日の1次R初戦の台湾戦に備えた。気負いはない。準備はできた。中軸を任される主砲は「試合になれば何でもいいんで、打てるように頑張りたい」と、勝利に貢献する覚悟を示した。

 誰よりもアーチの描き方を知る場所から頂への道のりがスタートする。1次Rは昨年まで本拠地としてプレーしていた東京Dで開催。この地で積み上げた本塁打の数は歴代7位の通算122本だ。全ての放物線が体に染みついている。1月の代表選出直後に「また東京ドームでお会いしましょう」とコメントを残したように、この地での戦いをずっとイメージしながら調整してきた。昨季本拠では打率3割1分7厘、11本塁打の好成績。“大好物”の東京Dで凱旋アーチが飛び出せば最高の始まりになる。

 勝負強い男として攻守でかかる期待は大きい。

23年大会では打率3割3分3厘、2本塁打と躍動。世界一に貢献した。前回は大会前は控えが有力とされる立場から逆転で定位置を奪ったが、今大会は堂々と正三塁手を任される。メジャーリーガーとして立場も変化しているが、「いや、僕は変わらないです。あまり何も変わらないですよ」と笑う。肩肘を張る様子は一切ない。自然体で快音を奏でていく。

 巨人時代の開幕戦では9試合に出場して33打数6安打、0本塁打。この大舞台で初の“開幕弾”が出れば大きな勢いがつくことは間違いない。この日は打撃練習を実施。1日に帰国したばかりだが、コンディションは整った。「やっぱり緊張すると思うので頑張ります」。

悠然と構える岡本が再び歓喜へと導いていく。(宮内 孝太)

 ◆岡本と開幕戦 巨人時代に9年連続でスタメン出場。直近は7年連続で4番で起用されている。開幕戦では9試合で33打数6安打の打率1割8分2厘、2打点。本塁打はなかった。昨季は3月28日のヤクルトとの開幕戦(東京D)に「4番・一塁」で先発出場して、5打数1安打の成績だった。

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