◆オープン戦 オリックス2―3巨人(6日・京セラドーム)

 開幕投手最有力の巨人・山崎伊織投手(27)が6日、オリックスとのオープン戦(京セラD)に先発し、4回2安打無失点、無四死球の好投で、万全の仕上がりをアピールした。打線は5回、2番・松本剛外野手(32)のオープン戦初安打からチャンスメイクすると、B・ダルベック内野手(30)が投手強襲の適時内野安打を放って、オープン戦初打点をマーク。

新戦力2人が結果を出した。巨人はオープン戦3連勝とした。

 自信があるからこその選択だった。4回2死二塁。2ボールから、山崎はボールゾーンに沈むフォークで森友にバットの空を切らせた。そこからカウントを立て直し、最後は中飛でピンチ脱出。「今日は力感なくいこうと思っていた。その分いいバランスで投げられた」と予定の4イニングを60球で2安打0封。3回に続き得点圏に走者を背負うも、要所で相手打線を分断した。

 初回1死から回をまたいで3者連続Kの滑り出し。最速148キロの直球を内外角に出し入れしつつ「使いたい球は一通り使えた」とスライダー、シュート、最遅100キロのカーブなどを巧みに操った。中でも光ったのが計12球投じた140キロ前後の高速フォーク。

「去年から感覚が良くなっていて、それが今も。あれが抜け出したら僕は悪くなる」と振り返った。

 その“生命線”に進化の跡がある。昨年のオープン戦防御率は6・48。開幕ローテ入りが危ぶまれる中、阿部監督の進言で開幕直前に改良したのがフォークだった。天性の器用さも生かし、突貫工事で速く鋭く落ちる決め球に変え、結果的に自己最多11勝、3年連続2ケタ勝利。今年はさらに精度を磨き、決め球にして良し、カウント球でも良しと死角のない得意球になりつつある。「頭が突っ込まないとかリリースポイントを高くとか、そういったものをマウンドの上で今日考えながら投げられた」と、昨年以上に余裕も出てきた。

 3回1死三塁では紅林に狙い通り低めに落として、4回1死二塁では杉本に3球全て続けて遊ゴロ。阿部監督も「順調じゃないですか」と揺るがぬ信頼を口にした。開幕投手の筆頭候補に挙がる6年目。「(警戒される分)フォークが来るタイミングで見逃されることも多くなる。

その時に違う攻め方ができるように」。今季3度目の実戦も、内容の濃いものにした。(堀内 啓太)

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