◆第44回中山牝馬S・G3(3月7日、中山競馬場・芝1800メートル、稍重)

 第44回中山牝馬S・G3が7日、中山競馬場の芝1800メートルで行われ、 エセルフリーダで武藤雅騎手&善則調教師の父子がタッグで初の重賞Vを手にした。雅騎手にとってはデビュー10年目、85度目の騎乗でうれしい重賞初制覇となった。

 重賞制覇を果たした父子が検量室前でがっちりと握手を交わした。エセルフリーダに騎乗した武藤はデビュー10年目、85度目の騎乗で重賞初制覇。「とにかくうれしい。大変お世話になっている父の厩舎でもある武藤厩舎で重賞を勝てて良かったです」と初々しく勝利インタビューに答えた。

 重賞に縁がなかったのがうそのような華麗なエスコートだった。道中は2番手を追走。残り800メートルを過ぎたあたりで逃げ馬に馬体を併せると、直線で早めに先頭に立った。「ハンデも軽かったので積極的に自分の形で進められればと思っていました。最後は馬の力に助けられました」。懸命にムチを振って、手綱を押す鞍上の気合に馬が応え、1馬身1/4差でゴールした。

 父・善則調教師はここまで中山4戦3勝の舞台巧者を渾身の仕上げで送り出した。「ここが目いっぱいだったので良かった」と最高の結果に充実の表情。

今日8日の報知杯弥生賞のステラスペースも同じタッグで挑む。「(重賞制覇まで)長かったけど、克服してくれたので、だいぶ楽になると思います」。ひと皮むけた28歳のさらなる飛躍にも期待した。(浅子 祐貴)

 エセルフリーダ 父キタサンブラック、母デルマオギン(父ハービンジャー)。美浦・武藤善則厩舎所属の牝5歳。北海道千歳市・社台ファームの生産。通算成績は14戦5勝。総獲得賞金は1億1515万7000円。重賞初勝利。馬主は高橋文男氏。

編集部おすすめ