◆WBC 1次ラウンドC組 日本4―3オーストラリア(8日・東京ドーム)

 侍ジャパンのレッドソックス・吉田正尚外野手(32)が、天覧試合となったオーストラリア戦に「4番・左翼」でスタメン出場し、1点を追う7回2死一塁の場面で決勝の逆転2ランをマークした。2試合連続の一発で、日本人最多となる自身WBC4本目の本塁打となった。

チームを勝利に導いた頼れる主砲が、試合後にヒーローインタビューに臨み、「重苦しい雰囲気でしたので、何とか。良かったです。こういう国際大会は厳しいゲームが続く。最後のゲームセットになるまで、みんな諦めていなかった。勝てたことが一番だと思います」と振り返った。

 1点を追う7回2死一塁。203センチの長身左腕ケネディの内角低めのスライダーを完璧に捉え、衝撃の逆転2ラン。打球速度172・4キロ、飛距離120・1メートルのアーチに、東京ドームのファンは総立ちとなった。

 やはり、侍ジャパンでこの男は頼りになる。19年プレミア12、21年東京五輪、23年WBCで優勝に貢献。23年の前回大会では大会途中から不振の村上(当時ヤクルト)に代わって4番に座り、準々決勝・イタリア戦(東京ドーム)、準決勝・メキシコ戦(米マイアミ)で2試合連続本塁打を放った。準決勝での3ランは0―3と劣勢だった7回に飛び出た値千金の同点弾で、サヨナラ勝ちにつながった。

 2月中に米フロリダ州でのレッドソックスキャンプから帰国。名古屋で侍ジャパンに合流し、2日の強化試合・オリックス戦(京セラドーム)では右越えへ本塁打を放ち、状態のよさを見せ、「歴代の先輩方が築き上げてきた歴史や重みはもちろん感じる。必死に勝利に向かって頑張りたい」と大会2連覇への思いを口にしていた。

 初戦の6日台湾戦(東京ドーム)では、3打数2安打1打点で4番としての役割を十分に果たした。試合後には「素晴らしい試合でした。みんな4番打てるバッターばっかりですので、打線の線となれるように、それだけです」と淡々と振り返っていた。

 7日の韓国戦では3回にドジャース大谷翔平投手(31)、カブス鈴木誠也外野手(31)に続いて1イニング3本目の本塁打となるソロを放ち「みんなすごいので、流れに乗り遅れないようにしています」とうなずいていた。

 WBCでは前回大会も2本塁打を放っており、通算4本目。今大会開始前の時点でWBCでの日本人最多本塁打は多村、中田、筒香の3本。前日7日終了時点で大谷も3本だったが、吉田は日本人最多4発目となった。

 チームはオーストラリアに逆転勝利して、初戦から3連勝でC組1位での1次ラウンド突破が決定。3点リードの9回は大勢がソロ2発を浴びながらも、何とか逃げ切った。

吉田は「今日は絶対勝たないと行けないと思っていた。みんなでつかんだ勝利。マイアミでも厳しい戦いが続くが、一戦必勝で頑張ります」と決意を込めた。

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