◆第75回スプリングS・G2(3月15日、中山競馬場・芝1800メートル=3着馬までに皐月賞の優先出走権)

 無傷2連勝で重賞に初挑戦するクレパスキュラー(牡3歳、美浦・栗田徹厩舎、父リオンディーズ)は、栗田調教師が「力のある馬」と高く評価する素質馬だ。一方で、デビュー2戦は強さと脆さを露呈した。

 昨年8月の新馬戦(札幌・芝1800メートル)は、2角過ぎから先頭に立って、5馬身差をつけるレコードV。操縦に苦しんだキング騎手は「馬が若い」と評した。2戦目のひいらぎ賞(12月、中山・芝1600メートル)は距離を短縮したが、名手のルメール騎手も「すごくかかる」と折り合いに苦労。入線後はしばらく止まることができなかった。それでも、2着馬に2馬身半差をつける快勝。栗田調教師は「勝つには勝ったけど、課題が多すぎる。無駄な力を使ってしまう」と振り返っていた。

 今回は再びの1800メートル戦。距離延長が最大の焦点となるが、「長くてもいいと思います。心肺機能がすごいです」と意外な答え。続けて「折り合いを教えるとなると、距離は限定されてくるかもしれないです」と、今後の見通しも明かした。

 中間は折り合い面を考慮して、馬と向き合ってきた。

4日の美浦・Wコースでの1週前追い切りは、一番後ろで我慢をさせて年長馬2頭との3頭併せ。ラストは鋭く反応し、最先着を果たした。5ハロン65秒9は自己ベスト。強い負荷がかかりながら、折り合いにも進境が見られた。指揮官も「すごく良かったです。(追い切り後の雰囲気は)普通の馬になりました」と満足げだ。

 重賞好走馬がそろい、相手強化となる一戦。「この前くらい走ればやれると思います」と力が入る。無傷の3連勝となれば、24年シックスペンス以来、史上6頭目(無敗Vは史上14頭目)。近親にはG1馬のクリソベリルや、マリアライトがいる優秀な血統だ。課題を克服した先に、春の大舞台が待っている。(三戸 達也)

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