巨人の田中将大投手(37)が10日、東日本大震災から15回目の「3・11」を迎える心境を明かした。

 「当時、被災地の惨状を目の当たりにし、『自分は野球をしていいのだろうか』という葛藤もありました。

その中で、試合を見てもらった被災者の方々に『元気をもらいました、ありがとう』と言葉をかけていただいたことが、逆に自分の力になりました」

 13年には24勝0敗、防御率1・27で楽天初のリーグ優勝、日本一に導いた。

 「今でも僕は見てくださる方々に『元気や勇気を与えたい』とは言えません。プロ野球選手としてベストを尽くすことで、見ている方々に何かを受け取ってもらえるのであれば、それはとてもありがたいことだと感じています。今季もまず、チームの勝利のために全力で腕を振ります」

 昨年11月に宮城・気仙沼市で合同防災避難訓練に参加。地元の野球少年と高台への避難経路を確認した。

 「昨年のオフに宮城県内の被災地で野球教室や避難訓練に参加した際、震災を経験していない子供たちが増えていることを実感しました。起きてほしくはないけれど今後も起きる可能性がある自然災害への備えについて、考えるきっかけにしてもらえるような活動を続けていくつもりです。それは東北に育ててもらった自分の使命でもあると考えているからです」

 いつまでも思いは不変だ。

 「『3・11だから』ではなく『15年の節目だから』でもなく、これからも僕は僕がするべきこと、できることを考え、行動していきたいと思っています」

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