163センチの一発に敵地が沸いた。6回1死一塁で、広島のドラフト3位・勝田成内野手(近大)が右翼ポール際へ2ラン。

実績十分の伊勢からのプロ初本塁打に「まさか、自分がホームランとは。びっくり」と、思わず笑みをこぼした。4回1死満塁でも中前への2点打を放つなど、3安打4打点。セ・パ12球団で最も身長の低い男が味方も敵も驚かせた。

 内角のカットボールに反応し「きれいに回れたのは収穫。(打球が)切れないのは、きれいに回れたから」と技ありの一打。新井監督も「下半身で軸ができているから切れない。振り切ってから走るし、しっかりスイングができる」と拍手した。過去5試合は無安打。3回の中前安打が19打席ぶりの快音だったが、試合前の助言を生かした。新井打撃コーチから技術面、藤井ヘッドコーチから思考を教わり「結果を出そうとして力み、体が前に突っ込んでいた」と結果につなげた。

 「ローテ投手もたくさん投げてきて、いい経験に」と、ドラフト1位・平川とともに猛アピールが続く。

広島の大卒新人が開幕スタメンを勝ち取れば、1969年の山本浩二以来、57年ぶり。ドラフト制以降では初となる2人同時達成の可能性も十分だ。(安藤 理)

 ◆勝田 成(かつだ・なる)2003年6月21日、大阪市生まれ。22歳。2歳で野球を始め、堀川小6年時に阪神タイガースジュニアに選出。関大北陽では甲子園出場なし。近大で1年の全日本大学選手権からベンチ入り。関西学生リーグで6度のベストナイン、歴代15位タイの通算106安打。3、4年時に大学日本代表。50メートル走6秒1。163センチ、70キロ。右投左打。

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