宅配ドライバーの人手不足、物流効率化といった議論の一方で、置き去りにされがちな「荷物を受取る側の時間的・心理的ストレス」の実態を明らかにすべく、株式会社EveryWill(本社・東京都新宿区)は、某自治体と連携し、東京都に住む20歳以上の男女1400人を対象に「宅配サービスに関する意識調査」を実施。その結果を発表した 。

 宅配サービス利用者が「荷物の受取り時に不便・面倒に感じる点」について「手渡しの宅配は時間縛りが面倒」という回答が30.1%で最多 。同社は「荷物を待つ『2~4時間』という時間が、生活者にとって『その場を離れられない』『何もできない』空白の時間=”自宅軟禁”として、極めて重いコストになっている実態を裏付けています」と分析した 。

 ほかの回答では、「ドライバーとの対面に対する心理的ハードルや恐怖」が約4%挙げられており、その中でも特に女性から「インターホンでは来訪者が不審者かドライバーか区別がつかなくて怖い」「男性ドライバーとの対面での荷物受取りに心理的負担を感じる」「パジャマ姿やすっぴんの状態でドライバーと相対して荷物を受取るのはちょっと…」などの声が多かったという。

 国土交通省などが推進している、宅配荷物の手渡しでなく自宅の玄関前へ荷物を置く「置き配」を標準的な受取方法とする方針については36.2%が「良いと思わない」「反対」と回答した 。その理由として「置き配は盗難や水濡れ・破損が心配」といったリスクへの不安が圧倒的多数を占め、「置き配荷物を起点とした犯罪が怖い」といった防犯面に関する声も多くあったという。

 一方、日常生活の動線上にある「荷物受取り拠点」で荷物をピックアップする新たな受取り形態への意向については、全世代平均で60%以上が「利用したい」と回答。 特に、自身の生活圏内にあるスーパーマーケット(32.4%)や、最寄りの駅・駅ビル(26.1%)での受取りが好まれており、同社は「『自身の生活動線上で、好きな時間に、安全に荷物を受け取りたい』という欲求が、現代の配送サービスにおける共通の課題となっていることが推察されます」としている 。

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