第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は11日(日本時間12日)、1次ラウンド(R)の全日程を終え、8強が出そろった。この日米マイアミ入りした侍ジャパンの14日(同15日)の準々決勝の相手はベネズエラに決定。

WBCで日本と初対戦となる相手の先発はR・スアレス投手(30)=Rソックス=と発表された。昨季12勝の左腕に、ドジャース大谷翔平投手(31)は昨季のポストシーズンで3打数無安打と抑え込まれた。天敵を含めた投手陣を攻略し、6大会連続の4強入りを決める。

 大舞台を前にしても、リラックスした様子だった。大谷はチャーター機でマイアミ空港に到着から約11時間後。フロリダ州内で打者10人が集まった自由参加の練習で汗を流した。打撃練習は行わなかったが、キャッチボールなどで調整した。練習途中からは中堅でフリー打撃の打球捕球をする同学年の誠也と談笑。練習後には村上を「空振ってた?」とイジるなど、一つ目の大きなヤマとなる準々決勝が近づいてもいつもと変わらぬ様子だった。

 準々決勝の相手は、ドミニカ共和国に敗れたベネズエラに決まった。これまでWBCでは対戦がない。プレミア12では3戦3勝しているが、今大会はメジャーのスター選手がそろっているとあって過去のデータはうのみにできない。

世界ランク5位の強敵だ。

 アクーニャ(ブレーブス)、アラエス(ジャイアンツ)ら好打者に注目が集まるが、投手陣も手ごわい。先発に指名されたR・スアレスに対し大谷は、昨年10月の地区シリーズで3打数無安打。フィリーズで2年連続12勝を挙げた実績もあり、攻略は容易ではない。

 救援に控えるオリックスの守護神マチャドは3戦で計3回を2安打5奪三振、無失点。昨季、カブスで22セーブを挙げたパレンシアも、計2戦で2回3奪三振、無失点に封じるなど、安定感を誇る。ジャイアンツの右腕ブットはここまで3登板で無失点と好投している。日本での1次ラウンド3試合では2本塁打を放つなど、9打数5安打の打率5割5分6厘と好調を維持した大谷。セルパ、ブット、パレンシアとの対戦成績は決して悪くはないが、侮ることはできない。

 米国での試合となれば、環境面での適応、相手投手のデータなど、これまで以上に“大谷依存”は高まっていく可能性もある。大会前には「しっかりと落ち着いてプレーできれば、いい試合が多くできるんじゃないかなと思います」と語っていた大谷。前回大会では二刀流でフル回転し、2勝&打率4割3分5厘など圧倒的な結果を残し、大会MVPに輝いた実績がある。

慣れ親しんだ米国の地で、さらにギアを上げていく。(安藤 宏太)

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